随分と放送から時間が経過してしまいましたが、地上波に進出した武道番組「明鏡止水~武のKAMIWAZA」の感想を書こうかと思いました。
 

…が、その前にBSPでのシリーズ最後の回となった「五の巻 弓馬の道・居合」(初回2022年1月2日放送、再放送4月2日)が再び、BSプレミアムで、5/13(金) 23:30~0:29に再々放送されます。

まさか「2度見逃していた!」という方はいないと思いますが、もしも「2度見逃してしまっていた!」という方は3度目の正直として、5月13日はテレビの前に5分前には座ってスタンバイしておきましょう!

ちなみに、五の巻の再々放送はNHK地上波ではなく、BSプレミアムの放送ですので、皆様、お間違いなく!



さて、地上波に進出した「明鏡止水~武のKAMIWAZA」「一の段 空手の一撃必殺」「二の段 最強!?武蔵の剣」ですが、ともかく地上波に進出したことが嬉しいですね!

やはり、多くの方に観てもらい、知って頂きたいですから!



そんな地上波の第一弾である「一の段 空手の一撃必殺」ですが、この日、私は道場での稽古が21時半まであり、そこから急いで帰宅しました。

開始前の番宣で「僕、武術翻訳家です!」という岡田准一さんのコメントを聴きながら、「武術翻訳家」って斬新なフレーズだなと岡田准一さんのクリエーティブセンスと頭の良さと感じつつ、「こりゃ、きっと始まるとまたアッという間に終わるんだろうな…」と思うと、放送までの数分が待ちきれない気分になっていました。

例えるならば、鎌倉殿の13人で合戦が待ちきれない義経のように叫びだしたい気分で、テレビの前で座り込み、開始を楽しみにしていました。(笑)

そして、ようやく番組が始まり、岡田さんとケンコバさんが画面に登場したのを見て「本当に地上波へ進出したんだ!」という想いで、何だが感無量(もはや制作スタッフの一員のような心境)でした。(笑)



以前、ブログで書いた通り、BSの第五回で、やや傾向が気になっていましたが、今回の地上波では再び日本の武の魅力を紹介する番組に方向修正がされていて、ホッとしました。

で、様々な演武があり、終了。

感想は、毎度同じになってしまいますが、やはりアッという間でした。
毎回、盛りだくさんの内容なので、これは致し方ないけど…

またケンコバさんの格闘技紹介コーナーも「佐山聡先生」だったのは、個人的には良かったです。



初代タイガーマスクとして活躍されたプロレスラーでUWFのレスラーで格闘家。
総合格闘技の元祖とされる競技・シューティング(現:修斗)の創始者。
武道団体・掣圏真陰流興義館総監の武道家、思想家。

佐山聡先生は、以前、私も出演させて頂いたことのあるスカパーTVの日本文化チャンネル桜「魁! 武道通信TV」で「虎の穴」というコーナーを担当されており、その頃から単なるプロレスラーや格闘家ではなく、修斗の創始者としての総合の先駆者であると共に、その根底には武術・武道精神があることを知っていましたので、マニアックなチョイスに「さすがケンコバさん!」と思って見ていました。

そして、修斗といえばMCの岡田准一さんもインストラクターの資格を保有されていますので、番組的にも縁がある人物ですね。

私も過去に修斗の加盟団体に入門して稽古していたことがあり、試合にも出場したことがあります。

その他、修斗関連のヲタク自慢としては、シューティングの通信教材として販売されたシューティング実践マニュアルを持っています。
これが今読んでも凄くよくできたテキストで佐山先生の天才性を感じる資料だと感じています。(ヲタク自慢、失礼)

 

 


ハイ、番組に話を戻しましょう。

空手や示現流、太極拳の演武と続き、楽しく拝見していましたが、ふと「マニア以外は大丈夫か?」と気にしてしまう自分がいたりしました。(苦笑)

しかし、「楽しかったので、まぁ、いいか!」という結論に達し、地上波になったことに感謝していました。

で、放送の翌日、誰かと番組の話がしたくて、無双直伝英信流の小川流水先生がマスターをされている平岡珈琲店へ行きました。

ちなみに無双直伝英信流はBSの五の巻に出演されていた修心流居合術兵法創流者の町井勲先生も収められた流派であり、江戸時代に長谷川英信が開いた土佐および信州で継承された武術の流派です。

喫茶店でマスター(小川流水先生)と 明鏡止水 の話題で武術談義をしていたら、店内の若者に「聴いてるだけで面白いです」と言われたので「聴いてるだけではわからんでしょ?」と言って店内で実演して体感して頂くと、めっちゃ驚いて「え!こんなに違うんですね!」と喜ばれました。

私も今後は岡田さんのクリエイティブな才能に肖って、肩書きを武術同時通訳者に変えようかな?(完全に二番煎じですね…笑)

さらに喫茶店を出た後も道場生から「あの技はどうなっているのですか?」と質問がきたので、さらに調子に乗って実演解説。

先日の東京セミナーでも、セミナー終了後にフルコンタクト空手を学んでいた参加者が明鏡止水の話しているのを聞きつけて、「それは、こうやったらできますよ…で、重心を浮かしたまま、力を伝達すれば…」といって実演すると後方へ吹っ飛び、めっちゃ驚いてくれていました。(笑)

そうした一連のやり取りを見ていた他の先生から「先生は有料級の極意を簡単に教えてしまわれるのですね!」と言われて、確かにマジックの種を無料で教えるマジシャンが儲かるはずがないことをやってることに気付きました。

家族にその話をしたら「それは(私が)負けず嫌いやからちゃうの?」と指摘されました。(゚Д゚;)

「オレもできるよ!ってやってみせるのは子どもが、いちびってる(調子に乗ってる)みたいやからやめたほうがいいよ」と注意されました。(;´Д`)ショボ~ン

しかし、楽しくなったら、ついやってしまう性分は、たぶん変えられないと思う…。
今後はできるだけ気をつけますけど…。

ハイ、また無駄話で脱線しましたが、次は「二の段 最強!?武蔵の剣」の話に移りましょう!

またもや、この日も道場稽古から急いで帰宅して風呂入って、明鏡止水の放送まで待機!

鎌倉殿の13人で例えるなら、いよいよ出陣して浮かれまくる義経のように楽しみで仕方ない気分でした。(笑)

で、感想は…
もう毎回、同じで申し訳ないけど、やはり早い!!早すぎる!
楽しい時間は、アッという間に終わってしまう。(;^_^A)

しかしながら、一の段もよかったが、それ以上に二の段は面白かった!

とくに赤羽根大介
先生の演武、解説、コメント共に素晴らしく、学ぶべき部分がありました。

円明流として出演されていましたが、柳生新陰流・尾張貫流も収められていることもあり、他の剣術の動きも拝見したいと思い、翌日から家にある月刊秘伝のバックナンバーから赤羽根先生の記事を読み返していました。



二の段では、ある意味で「明鏡止水 武のKAMIWAZA」の原点である人間探求の道に相応しい内容と方向性に戻ってよかったと個人的にはホッとして見ていました。

本当にNHKの制作スタッフの皆様、おつかれさまでした。
そして、一武術ファンとして地上波進出に感謝です!
ありがとうございました。m(__)m

 

ちなみに今回、総合テレビで放送された「一の段 空手の一撃必殺」「二の段 最強!?武蔵の剣」はNHKオンデマンド(有料・国内のみ)で1年間視聴できます。

私はNHKオンデマンドに入っているので、早速、視聴しました。
繰り返し視聴できるのは本当にありがたいことです。

ただ残念なこともあります。

それは、一部の映像が二次利用の放送許可が取れなかったようでオンデマンドではカットされていました。(;´Д`A ```

あと、すでにお気づきの方も多いと思いますが、BSPでの1~5までの明鏡止水の放送シリーズは視聴できません。(;´Д`)💦💦💦

つまり、初回放送を見逃してしまうと、再放送を期待するしかないわけですが、今回のようにオンデマンドや再放送では映像が見れないということも起こりうるということです。

逆に言えば、放送許可が下りないことがあったり、一部オンデマンド配信がないことで、明鏡止水という番組が如何に、
奇跡的な状態で成り立っている番組であるか?が、一般視聴者にも少し伝わるかもしれませんね。

今はYOUTUBEでも様々な武道の先生が気軽にコラボしていますので、「武術の先生が集まったり、様々な流派の紹介をすることが、そんなに大変なの?」と思われるかもしれませんが、これは上手く説明できませんけども、そうしたYOUTUBEコラボ動画とは少々事情が違うのですよね。

武道や格闘技も組織団体になると様々な柵があり、その中で色んな流派の大先生方が一同に会して演武したり、様々な立場を越えて貴重な映像が放送許可を得て流れるというのは、プロデューサーと制作陣を含む皆様の努力とテレビの力だからなせる業だといえるでしょう。

なので改めて、明鏡止水を楽しみにされている皆様には、言っておきたい。


絶対に初回放送を見逃すな!!

…と。
再放送やオンデマンドあるからいいや…と呑気に思っていたら、今回のようにカットされて永久に見逃すことになったり、再度、放送されないこともありうることを頭に入れておきましょう。

さて、今回も熱くブログで語ってしまいました。
次回作の放送を楽しみですね!

そして、また何か情報が入りましたら、紹介させて頂ければと思います!m(__)m