好評(?)につき、第2回開講でございます~
何と何と、闇討ち的にばん馬のいる風景-BANEI Photo Gallery- の鈴木勝堤騎手2000勝表彰式 の記事中にワタクシのことが書かれているじゃありませんか!
まさに・・・
「シンジラレナイ~」
(またまた登場のヒルマン語録です。年内はまだ使えるぞ~w)
この場を借りまして、記事にしていただきましたことをお礼もうしあげます<(_ _)>
さて、今日の本題ですが・・・
前回はクラス分けについてお勉強いたしましたが、今回はそのクラス分けの根拠となる「番組賞金」です
で、いきなり「番組賞金」って言われても何のことだかサッパリの方もいらっしゃると思います
「番組賞金」の「番組」って何よ?
はい、ワタクシも競馬したてのころは素朴な疑問として浮かびました
何か高視聴率とったら、おひねりみたいなものがどーんと出てくるものか?(って思う人はいないと思いますが・・・)
なんで「番組」って言うのかはわかりませんが、番組賞金の定義だけ説明しますと・・・
番組賞金=馬の格付けをするための賞金
と思っていただければそれでOKです
で、この番組賞金の計算方法なんですがひじょ~に簡単です
番組賞金=過去3年間の獲得賞金+本年度の獲得賞金
たったこれだけなんです
ね!簡単でしょ!!
これがホッカイドウ競馬だったら、JRA所属の時の賞金は何%で、地方他地区所属の時の賞金は何%で、うんぬんかんぬん・・・
ってなんか難しいというか面倒くさい計算をしなきゃならないんです
まぁ~平地競馬で転入・転出が頻繁にあるんで、色々な制度面でこうゆうことがあるんでしょうけど・・・
その点ばんえい競馬は簡単なんですよ
過去3年分の獲得賞金に今年の賞金を加えれば番組賞金になる
これでいいんです
えっ!もうこれで終わり?
違うんですねぇ~実はこの番組賞金で大きなポイントが1つあるんです
7歳以下の牝馬限定の重賞及び特別競走で得た賞金は1/2のみ算入する
\_( ・_・)ハイ ココテストニデマスヨー
これを知ってるか知らないかで、馬券戦略上でも大きなポイントになることがあります!
具体例で説明していきます
12月10日に ばんえいオークス(BG2)が行われました
このレースは3歳牝馬限定戦です
1着賞金は130万円です
このときのレースで勝ったのは最低人気のキキリンドウでした
今回優勝したことで1着賞金130万円を手にしました
通常なら、今までの番組賞金に今回の獲得賞金130万を加算した金額が新たな番組賞金となります
ですが、先程上に書いたように7歳以下の牝馬限定の重賞及び特別競走で得た賞金は1/2のみ算入する
というルールがありますので、キキリンドウの番組賞金加算額は130万円の半分の65万円だけになります
じゃあ、残りの65万円はどうなるの?といいますと・・・
何もありません
つまり、「賞金は130万円もらえる。でも、番組賞金の算入は7歳以下の牝馬限定戦だから半分の65万円だけでいい」
これってすごく厩舎サイドにとってはオイシイことなんです!
なぜだと思いますか?
競走馬の格付けは番組賞金によって格付けがなされます
と、いうことは
賞金の高いレースで勝つと番組賞金に加算されますから、当然クラスは上がります
しかし!
7歳以下の牝馬限定戦の場合、たとえ勝ったとしても、番組賞金に算入される分が獲得賞金の半分なので、クラスが上がらず次走も同一条件で走れる場合があります
つまり「勝ち得」とでも言っていいでしょうか
「賞金はキッチリもらえる。でも、クラスはそのままでいられる。次も勝てて賞金稼げてめでたしめでたし♪」
という説明でおわかりいただけたでしょうか?
よくBANBA王で小寺さんが「厩舎サイドは牝馬限定戦は何がなんでも勝ちたい!」というのは上記のような理由からであります
なお、補足として
競走馬の格付けはオフィシャルサイトの中段ぐらいに「格付けデータベース」というのがあります
どのクラスにどんな馬がいるか?とか特定の馬の格付けはどうなっているのか?を調べるのに結構使えるデータベースであります
と、いうことで、次回は・・・
「レースに出走する際の負担重量(ばんえい重量)はどうやって決まるの?」を説明していこうと思っております