銀行ギャング徳吉 | 独立遊撃宣伝部

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このタイトルで「あ」と思った方は
かなりの松田優作ファンと見た。

「銀行ギャング徳吉(とく)」は、
「大都会 PARTⅡ」第37話のサブタイトルだ。

松田優作と言えば
「探偵物語」の工藤俊作
「太陽にほえろ!」の柴田純=ジーパン
あるいは
「遊戯」シリーズの鳴海昌平
あたりがまず思い浮かぶだろうが
「大都会 PARTⅡ」の徳吉功刑事も相当いい。
個人的にはかなりベスト1に近いキャラクターだ。
(余談だが爆笑問題の太田光さんも徳吉押しだと聞く)
「探偵物語」の工藤俊作が、
ひとつの頂点だとすれば、そこにコマを進めるための
極めて重要な一手が徳吉刑事であったのではないかと思う。

渡哲也演じる黒岩刑事が中心のシリアスなドラマに
コミカルな冗談を連発しつつ、決めるときはビシッと決め
黒岩刑事が片腕と信頼する刑事・徳吉。
シリアスとコミカルの絶妙なブレンド感は
工藤俊作を造形する手掛かりになったように思う。

「銀行ギャング徳吉」
はタイトルの通り徳吉刑事メインのエピソード。
一昨日久々に見直したのだが、
・・・面白い。
ほんとに面白い。
そしてびっくりしたことに
かなりセリフを思えていた。
大好きだったからなぁ。

「ガキ!ガキ!ガキ!
ガキ!このやろう。がき刑事みてぇなツラしやがって・・・」
というのは今回見る前から認識してたが
「腹減ったな。
 メシ喰いたいな。
 金があれば、メシ喰いたい・・・
 クロさん!ちょっと貸してくれませんか!」
とか
「燃えてきた、久しぶりに・・・。
 これだから刑事はやめられないんだよ」
とか
物語の展開に合わせてセリフが頭に蘇ってくる。
いやほんとに好きだったんだな。

妙な感慨にふけった一昨日の深夜であった。