Rose Noire
Rose Noire 1stワンマンLIVE!!!
2013,11,2 at 池袋CYBER
さあいよいよ来月2日はRose Noire
の初となるワンマンライブの開催です。
チケットはもうお持ちですか?まだの方はお早めに!!
VocalとViolinによるゴシック・耽美系兄妹音楽ユニットRose Noire、
多種多様なジャンルの音楽を取り入れた、
ゴシックで幻想的、モードで宗教的な、
独特な中毒性の強い世界観を作り出しているRose Noireの
ライブチケットを吉祥寺BoxGallery&雑貨 匣ノ匣
でもお取り扱いしております。
Ticket:前売り¥3000-
お求めのお客様はスタッフにお気軽にお声掛け下さいませ。
黒猫も勿論行かせて頂きます◎
皆様会場で御会いしましょう。
アネモネ
ある日彼女が電車にひかれてバラバラになった。幸いに彼女は一命を取り留める事が出来た。だけど彼女の身体ははバラバラのままだ。彼女の両親は悲しみにくれていたが、僕は彼女がこの地上に残ってくれた事を単純に喜んだ。
僕は彼女とは離れてはいたくないから、大きなキャリーバックを買った。
そして、彼女をそっと大きなキャリーバックの中に入れた。真っ赤なベロアの生地で肌を傷つけない様に注意し、真っ青なビロードのカーテン仕切りを作り、彼女の頭、彼女の長い艶やかな黒い髪、彼女の細く華奢な脚と腕、彼女の手入れがされた爪のついた左手、彼女の骨ばった腰、彼女の白く柔らかな胸、彼女の血がながれる臓器をそれぞれ入れた。一番最後に彼女の顔から取れてしまった眼球を紫の小瓶に落とし、キャリーバックの中に入れて蓋を閉めた。
彼女の口は動くけれど、彼女の声は聴こえない。喉と肺とが繋がっていないので彼女の声はもう永遠に失われてしまったのだ。
彼女の剥き出しになった骨は右腕と肋骨と両足の骨だ。
それらはもう生きてはいないので、僕は彼女を連れて海の見える小高い丘にいき、強い風の中で彼女の灰になった骨を捨てた。
僕達は僕達の会話を誰にも聞かれたくなかったので僕達にしかわからない秘密の合図を作った。
彼女は指を動かしてキャリーバックを叩き、僕にメッセージを送る。
・・—・・・—・・・—・・・・・・—・・・・—・・・
(私はあなたの負担だから、どうか私をあの骨の様に捨てて下さい。)
僕はメッセージを送り返す
・・・-・・-・・・-・・・・-・・-・・・・・・
(君が例えぬいぐるみになってしまったとしても、僕は君を愛しているよ。)と。
それから僕はトランクの蓋を開け彼女の唇にキスをした。彼女の形のよい小さな耳に「愛してるよ」と囁く。彼女は少し、戸惑いながらもはにかんだ笑顔を返してくれる。何ていう幸福感。彼女と一緒にいることで、僕は暖かな気持ちになれる。何一つとして嫌な事はなく僕と彼女だけがここにいる事が出来れば他にはもう何も要らない、という気持ちになる。
彼女は僕に問いかける・-・・-・・・・-・・(大丈夫、重くない?)
キャリーバックは巨大でとても重いけれど、僕はそんな事は口にしない。
僕は彼女の為に生きている。彼女の望む事なら何だって叶えて上げたい。何かして欲しい事を聞いても、何か欲しい物があるかと聞いても、彼女は微笑んで首を振るだけで何も言ってはくれない。実際の所、彼女の首は別の場所にあるのだが。そういえば最近心なしか彼女の元気がないように思える。僕は一体彼女に何が出来るのだろう。
僕は彼女ともっと一緒にいられる様に仕事を辞めた。退職金を貰い、家を売り払って小さなアパートを借り、彼女の好きなアネモネを買った。彼女はアネモネを見て「綺麗ね」と喜んでくれた。彼女の喜ぶ顔が嬉しい。彼女の悲しい顔を見ると僕の心は沈んでしまう。もう二度と、彼女の悲しい顔は見たくない。
ある日から彼女の様子が一変してしまった。
・・・—・・・・—・・・・—・・・
(どうか、お願いだから私を殺して下さい。)
僕はびっくりしてしまった何も答えられずにいると、尚も彼女は続けた。
・・・・—・—・・・・—・・・
(私を、殺して下さい。)
・・・・—・—・・・・—・・・
(私を、殺して下さい。)
・・・・—・—・・・・—・・・
(私を、殺して下さい。)
・・・・—・—・・・・—・・・
(私を、殺して下さい。)
・・・・—・—・・・・—・・・
(私を、殺して下さい。)
僕の目から涙がこぼれた。大粒の涙が頬を伝う。
彼女の声は止まらない
・・・・—・—・・・・—・・・
(私を、殺して下さい。)
・・・・—・—・・・・—・・・
(私を、殺して下さい。)
・・・・—・—・・・・—・・・
(私を、殺して下さい。)
・・・・—・—・・・・—・・・
(私を、殺して下さい。)
・・・・—・—・・・・—・・・
(私を、殺して下さい。)
僕はこの部屋を飛び出す衝動に駆られた。だけど彼女をおいて僕は何処へ行けるというのだろう?僕はたまらずに耳を塞いだ。
彼女のメッセージを聴いていたのは、真っ赤に咲いた、アネモネだけだった。
僕は彼女とは離れてはいたくないから、大きなキャリーバックを買った。
そして、彼女をそっと大きなキャリーバックの中に入れた。真っ赤なベロアの生地で肌を傷つけない様に注意し、真っ青なビロードのカーテン仕切りを作り、彼女の頭、彼女の長い艶やかな黒い髪、彼女の細く華奢な脚と腕、彼女の手入れがされた爪のついた左手、彼女の骨ばった腰、彼女の白く柔らかな胸、彼女の血がながれる臓器をそれぞれ入れた。一番最後に彼女の顔から取れてしまった眼球を紫の小瓶に落とし、キャリーバックの中に入れて蓋を閉めた。
彼女の口は動くけれど、彼女の声は聴こえない。喉と肺とが繋がっていないので彼女の声はもう永遠に失われてしまったのだ。
彼女の剥き出しになった骨は右腕と肋骨と両足の骨だ。
それらはもう生きてはいないので、僕は彼女を連れて海の見える小高い丘にいき、強い風の中で彼女の灰になった骨を捨てた。
僕達は僕達の会話を誰にも聞かれたくなかったので僕達にしかわからない秘密の合図を作った。
彼女は指を動かしてキャリーバックを叩き、僕にメッセージを送る。
・・—・・・—・・・—・・・・・・—・・・・—・・・
(私はあなたの負担だから、どうか私をあの骨の様に捨てて下さい。)
僕はメッセージを送り返す
・・・-・・-・・・-・・・・-・・-・・・・・・
(君が例えぬいぐるみになってしまったとしても、僕は君を愛しているよ。)と。
それから僕はトランクの蓋を開け彼女の唇にキスをした。彼女の形のよい小さな耳に「愛してるよ」と囁く。彼女は少し、戸惑いながらもはにかんだ笑顔を返してくれる。何ていう幸福感。彼女と一緒にいることで、僕は暖かな気持ちになれる。何一つとして嫌な事はなく僕と彼女だけがここにいる事が出来れば他にはもう何も要らない、という気持ちになる。
彼女は僕に問いかける・-・・-・・・・-・・(大丈夫、重くない?)
キャリーバックは巨大でとても重いけれど、僕はそんな事は口にしない。
僕は彼女の為に生きている。彼女の望む事なら何だって叶えて上げたい。何かして欲しい事を聞いても、何か欲しい物があるかと聞いても、彼女は微笑んで首を振るだけで何も言ってはくれない。実際の所、彼女の首は別の場所にあるのだが。そういえば最近心なしか彼女の元気がないように思える。僕は一体彼女に何が出来るのだろう。
僕は彼女ともっと一緒にいられる様に仕事を辞めた。退職金を貰い、家を売り払って小さなアパートを借り、彼女の好きなアネモネを買った。彼女はアネモネを見て「綺麗ね」と喜んでくれた。彼女の喜ぶ顔が嬉しい。彼女の悲しい顔を見ると僕の心は沈んでしまう。もう二度と、彼女の悲しい顔は見たくない。
ある日から彼女の様子が一変してしまった。
・・・—・・・・—・・・・—・・・
(どうか、お願いだから私を殺して下さい。)
僕はびっくりしてしまった何も答えられずにいると、尚も彼女は続けた。
・・・・—・—・・・・—・・・
(私を、殺して下さい。)
・・・・—・—・・・・—・・・
(私を、殺して下さい。)
・・・・—・—・・・・—・・・
(私を、殺して下さい。)
・・・・—・—・・・・—・・・
(私を、殺して下さい。)
・・・・—・—・・・・—・・・
(私を、殺して下さい。)
僕の目から涙がこぼれた。大粒の涙が頬を伝う。
彼女の声は止まらない
・・・・—・—・・・・—・・・
(私を、殺して下さい。)
・・・・—・—・・・・—・・・
(私を、殺して下さい。)
・・・・—・—・・・・—・・・
(私を、殺して下さい。)
・・・・—・—・・・・—・・・
(私を、殺して下さい。)
・・・・—・—・・・・—・・・
(私を、殺して下さい。)
僕はこの部屋を飛び出す衝動に駆られた。だけど彼女をおいて僕は何処へ行けるというのだろう?僕はたまらずに耳を塞いだ。
彼女のメッセージを聴いていたのは、真っ赤に咲いた、アネモネだけだった。
くがつにじゅう2日 匣ノ匣とこまつたかしさんとあずみさんとロゼノアール
日曜日 天気 忘れた。
今日も、吉祥寺の匣ノ匣に
お手伝いに行って原画の展示をしました。
吉祥寺にいく前は、こまつたかしさんの展示をみに西荻窪に行きました。
駅をおりるとそこには沢山のひとたちがいて少しおどろきました、
黒猫がにしおぎくぼに住んでいたときは
駅やまちにこんなにたくさんのひとたちがいるのを見たことがなかったからです。
こまつさんの絵は、素敵です。
こまつさんの描く絵の中の少年や少女達はみんな何かを抱えた目をしているからです。
トラウマをかかえたひとたちの目に似ています。
黒猫の目とは似ていません。なぜなら黒猫は、
トラウマを持っていないからです。
黒猫の抱えたトラウマはあまりに大きすぎて、
ココロやアタマがこわれてしまう前に脳みそが何処かにすてたのだと、
白衣のセンセイがいっていました。
黒猫はかいりせい同一せいしょうがいの一歩手前だとも、
センセイは言っていました。だからどうしたと、いう話でもないのですが。
こまつさんのように黒猫もおおきな所で展示ができたらよいな、と思いました。
匣ノ匣でお手伝いをしていたら、
べスパ☆くまメロのあずみさんが遊びにきてくれました。
あずみさんは数少ない黒猫のことをMEIと呼ぶひとの一人です。
黒猫の苗字はあとからとってつけたものなので、
遠い昔から黒猫のことを知っていてくれる人はMEIと呼んでくれるのです。
あずみさんは、
ちまっとしてしゃきんとしてる素敵なお姉さんです。
黒猫の描いた絵を気に入ってくれて、
とても嬉しかったです。
あずみさんが帰ったあと、
ロゼノアールの わんまんらいぶのPOPを書きました。
それから、
おきゅうりょうにたい焼きを貰って食べました。
戦争もなくて、革命もなくて、たい焼きが食べれることは嬉しいとおもいました。
核兵器のかわりに巨大なたい焼きが空を飛べば、良いなと思います。
応答どーぞー