とりあえず、箒を3種類見せて貰うことに。

 

①3千円

  緑色。染色して緑にしているとのこと。中国製。

②8千円

  自然色なので茶色。

③何万円か

  あー、昔家にあった箒と似てる編み方だ!

  そうそう、こういう感じの!

(左:③の箒。右:①の箒)

 

問屋のおじさんが、箒の見分け方を教えてくれました。

確かに①と③の箒では

毛量?が全然違いました。

あと、使っているホウキモロコシの質も違うと。

 

母が「蛤型は嫌」(左矢印今家で使っているのは蛤型)と言うと

「蛤型は栃木県の編み方。

これは東京型。

でも、蛤型が編める人は東京型も編める」とのことでした。

(話の感じからすると、蛤型の方が難しそうです)

そして、関西は、また編み方が違うそうです)

私、箒も見られるようになりましたわ(笑)

 

それで、折角来たのだからと

一番高い物を買いました。

母が頼んで、もう一段、編んでもらいました。

これをやると丈夫になるそうで

問屋さんの奥さんが目の前で編んでくださいました。

いやー、これも凄い技術だと惚れ惚れしました。

また、おまけで、手帚もらいました。

 

問屋さんに、この箒はどこで買えるのか聞いたら

もう、降ろしている店はほとんどなくて

一番高いのは「通販用」と言っていました。

たまに、デパートの通販にも出るとのことでした。
 

あと、教えてくれたのが

私がネットで検索して出てきた最初に目指したところは

実演販売等をやっていた方の家。

でも、その方は、去年か一昨年に亡くなり

今は在庫を販売しているだけだそうです。

それで、帰宅後に調べたら

なんと、今使っている箒はその方が編んだものでした。

あのおじいさんから買っていたのですビックリマーク

(一瞬、ぼられたと思ってごめんなさい)

 

それで、問屋さんがおっしゃっていたのは

「〇〇塗りや陶芸なんかは、高級品になるけれども

こういう日用品は、どんなに物が良くても

値段が高くならないから

箒だけでは、もう生活できない」とのことでした。

 

この箒だって、いつまで買えるか分かりません。

日本には、もう、この人がいなくなったら終わりという

産業がいっぱいありますよね。

ブランド品には詳しいけれども

日本の伝統技術等を全く知らないという人が多すぎます。

嘆かわしいですね。

 

海外だけに目を向けるのではなくて

もっともっと、日本の良い物に目を向けないと

どんどん、日本の良い物が消えていきます。

 

あと今の、安い店でしか買い物をしない生活で

子供の頃から、ずっとプラスチック等の

安いものに囲まれて育ち

”本物”を知らない人が増えているので

個人的には、日本の未来はないと思っていますよ。

 

でも、これだもの、私ニ〇リや〇印には行けないですよ笑い泣き