図書館司書の資格は大学や短大で取得するか
通信大学でも取得することができます。
学校の夏休み期間中に「司書講習」で
約二か月ほどで取得することもできます。

司書は一応国家資格です。
でも、授業の単位を取れば
誰でも取れると揶揄されてしまうのですが・・・あせる
(教員免許と同じ感じと言えば分かりますかはてなマーク
毎年1万人も司書の資格を取っているのに
実際、司書として働けるのは数百人と言われていますよ。

図書館で「司書」として正規で働くのって
すごーーーーーく狭き門あせる
正規職員の採用は、ほとんどありませんビックリマーク
公立の場合、図書館司書の採用は
自治体の試験を受けて合格しなければなりません。
それも「司書」枠があればいいのですが
ほとんどの自治体は「司書」枠はありません。
何故って、図書館には図書館司書を設置する義務
無いんからなんですビックリマーク
あくまでも「努力義務」であって
「設置しなければならない」というわけではないため
図書館に司書がいるとも限りません。

そのため、全国の図書館で働いている人の
6~7割は非正規雇用(ほとんどが女性)です。
例え、非正規で何年勤めたとしても
給料は増えませんビックリマーク
私が勤めたところも、10年以上アルバイトで
勤めている人もいましたが
そういう人は、皆さん結婚していて
旦那さんの扶養の範囲で勤めている人でした。
(みんな子供はいなかったです。
小さい子がいたら、土日祝日働けませんからね)

何年働いていも給料は変わりませんし
ボーナスもありません。
だって、アルバイトだから・・・あせる
雇用も基本、半年更新や1年更新。
それを長年繰り返していたのが
突然の雇い止めなんてこともあり得ます。
(実際、練馬区図書館ではこんなこともありました)
だから司書は専門職なのに、こんなことになってしまうんですよ。
あとは、民間委託も多いです。
委託になると、ほぼ非正規雇用でしょうね。
(新聞で読みましたが、日本は学芸員も
ほぼ非正規雇用です。)
官製ワーキングプアの典型ですよ汗

何故日本って、教育に関する人の
お給料がこんなに安いんでしょうか・・・汗
保育士もかなり安くて問題になり
少しずつ改善されているようですが
司書、学芸員はないがしろにされていますえーん
専門職なのにねぇ。。。
問題にすらならないとは悲しいですよ。
(「司書、食えない」で検索すると
こういうのが出て来ますよ。)

そのため、公立図書館のスタッフは
ほとんどがアルバイトです。
誰でも働けますビックリマーク(多分あせる
(ただし、館によっては、アルバイトですら
司書資格がないと働けないかもしれませんが)

それなら、資格がなくても図書館で働けるんじゃ…はてなマーク
思う方もいるでしょう。
私がいた図書館では、アルバイトの場合
司書資格を持っている人と持っていない人の違いは
「図書館司書の資格を持っている方が
持っていない人より時給が良かった」だけです。
アルバイトの場合、やることはみんな同じです。
だから、誰でも働けました。
大学生のバイトもいました。

司書の資格を持っていなくても
働くことができるのは何故か。
それは「職員が持っていないから」です。
理由は「だって、行政の一部だも~ん」としか言えませんあせる
職員は、人事異動で
たまたま図書館に配属になった人ばかりなので
異動して来た人は司書の資格なんて持っていません。
そもそも、図書館長になるのには
司書の資格は要りません。

勿論、司書の資格を持っていて
「司書」として働いている職員もいましたが
何人もいた正規職員の司書は
どうやら、ほとんどの人が
人事異動で他部署に異動してしまったらしく
私が勤めた時には、職員の司書は二人しかいませんでした。

司書なのに、何で異動しちゃうのはてなマークと思った人は鋭いです。
何故って「司書」という職種が
なかったから・・・汗
職員採用試験も「司書」枠はなく
職員さんは、全員「一般事務」でした。
だから、みんな遅かれ早かれ異動しちゃうんですよ汗

でも、そんな中でずっと図書館に残れた司書さん。
一人は、古株で、この道20~30年くらいの人で
何というか、図書館の「主」みたいな人でした。
全てこの人が言った通りになる、みたいな感じです。
(実際、下の人が何かアイデアを出しても
却下されてしまうらしいんですよ。
だから、みんな諦めて何も言えない状態みたいでした)
なので「人の言うことは聞かない」ため
館長ですら「何も言えねぇ・・・あせる」状態で
目の上のたん瘤みたいに思っていたようです。
(どうせ館長も数年で異動しちゃうし~笑い泣き
だから、あまり長いこと一人の人が
同じ職場にいるのもダメなんだなぁ
人事異動も必要なんだなぁと思ったのでした。

それで、私が勤めていた館では
職員さんは何をやっていたかと言うと
主に事務と施設の管理です。
(勿論、カウンター業務も)
図書館の事務って何はてなマークと思われるかもしれませんが
一般の会社と同じように、いろいろな事務があります。
当然、支払いも。

施設については
最初に、職員・アルバイト関係なく
全員が施設の管理の説明を聞きました。
一般のお客さんが入れない空調機の部屋なんかも
一応、全員が連れて行かれて説明を聞きました。
有事の時には、職員・アルバイト関係なく
誰かが動かなければならないので
「できない」では済まされません。
消防署の職員が来て指導を受ける避難訓練や
AEDの使い方の訓練もありました。

また、非常ベルを鳴らされた時の解除の仕方とか
トイレの非常ボタンの解除の仕方とか
万が一、何かあった時の機械の操作方法や
公民館のように貸し部屋もあったので
そこの音響システムの操作方法なんかも覚えます。
これが、なかなか難しいんですあせる
カウンターのシステムだって
なかなか覚えられないのにさ~滝汗

その他、トイレが壊れたとか
空調機が壊れたとか、そういう時は職員に言うと
そこから業者さんに連絡して修理が入ります。
図書館は、施設が広いのでよくあちこち壊れました。
あと電球なんかは
職員さん言えば交換してもらえました。
その他、市内にある他館への資料の配送業者や
DVDやCDが傷ついてしまった時の
研磨も職員さんがやっていましたよ。

そんなわけで、図書館で働いていた人のうち
司書資格を有する人は半分もいませんでした。
これが現実です(笑)