図書館員って、毎日本読めて良いねぇと
何故か思われているのですが
何故でしょうはてなマークはてなマークはてなマーク笑い泣き

先日は、私が以前図書館に勤めていたことを
知っている今の職場の子にマジで
「コロナで休館中、スタッフは
毎日本読み放題じゃないですかビックリマーク
と目をキラキラキラキラさせて言われて、焦りましたびっくり
休館中、いろいろやりつくしてやることなかったら
バイトは出勤停止になってるわ・・・ゲロー
なぜ、図書館はこんなイメージなんでしょうね。

というわけで、図書館の一日です。

開館準備
ちなみに、一番忙しい時間帯です。
・館内の軽い掃除(開館の2時間前くらいから
 掃除業者が入っているので、本気の掃除は業者さん)
・館内の検索用PC等の電源を入れる
・ブックポストから、夜のうちに返却された本を回収
・前日の新聞と当日の新聞の入れ替え
(盗まれないように館のスタンプを押印します)
・予約本の確保
・返却本の配架
等々やることが多いです。

開館後
・カウンター業務
・配架
・予約の資料の準備ができた連絡
・未返却の資料の催促の連絡
相互貸借
・新収蔵本の受け入れ 等(週1回)
表に出る人は、皆さんのイメージする通りです。
裏方は事務作業や修理作業やっています。

閉館準備
・ブックポストを開ける(日中は閉じています)
・いろんなところの施錠
・窓を閉めたり、トイレ等をチェック
・朝入れたいろいろな電源を落とす
・外の見回り
・入館者数等の統計

こんな感じです。

その他の業務は
・ハロウィンやクリスマスのイベント企画・実施
・映画会企画・実施
・小学校へ出向いてのブックトーク
・赤ちゃんの健診に出向いてのブックスタート
・各学校へ長期で貸し出す100冊の本の選書
・小学校2年生の「まちたんけん」時の館内案内
・図書館通信の作成
等があります。

そして、忘れてはいけないのが選書と曝書。
選書は「週刊新刊全点案内」という冊子が
毎週、業者さんから送られてきまして
その冊子から選びます。
みんなに回覧して、各自が選んだ本に付箋をつけていき
最終的には、その中から職員の司書さんが選びます。
(収集方針に則って決めているようですが
実際司書が、どうやって選んでいるのかまでは知りません。)

これが、理系と文系や、みんなの好みが段々分かってくると
「この本は〇〇さんが選んだな」というのが
分かって面白いです。
うちの館は、その他にも業者さんが選んだ
人気作家や確実に人気が出る図書のパックも契約していたので
そういう本の新刊は確実に入りました。
でも、この冊子は今度出版される本
すなわち「まだ出版されていない本」の紹介なんです。
なので、後から人気が出た本に関しては
選書の時点では「これは人気が出そう」とかが
分からないので
結構スルーしちゃうんですよあせる
それで新聞の図書の広告で人気なのを見て
「あー、これ最初に気になっていた本ビックリマーク
やっぱりあの時に選んでおけばよかった」と
なることもしばしばありました。
そうなると、お客さんからリクエストで入ってきます。

そして、曝書(ばくしょ)。
(曝書で分かったアナタは図書館関係の方ですね笑い泣き
曝書とは蔵書点検のことです
図書館では、年に1回、蔵書点検で
1週間程休館になる期間があります。
何故か、スタッフが休むために休館にしていると
思っている方がいらっしゃるみたいなのですが
大間違いです笑い泣き
休館をしてまでやらなければならないことがあるんですビックリマーク
それが蔵書点検。(簡単に言えば棚卸です)

全員が、ハンディを持って
全ての蔵書のバーコードを読み取っていく作業をします。
これが、重労働で大変なんですビックリマーク
文庫本やハードカバーなんかは良いんですよ。
それ程重くないですし持ちやすいので。
これが百科事典になると大きくて厚くて重いので大変ビックリマーク
もっとバーコードを背表紙の方に貼って欲しいです。
本の真ん中変に貼ってあるので
半分以上引き出さないとバーコードが読めませんあせる
だから、本が大きくて厚くて重いと凄く大変なんですよ。
ハンディを持っているので
基本、片手で本を引き抜いてピッと
バーコードを読み取るのですが
百科事典相手では、片手では引き抜けません。
しかも百科事典コーナーは棚が高いので
あんな重くて大きな本を1冊取るだけでも大変ですビックリマーク

あと何気に厄介なのが絵本ビックリマーク
まず児童書コーナーは、全ての棚が低くて大変な上に
絵本は薄いので取りにくいんです。
そして、冊数が多い・・・_| ̄|○
いくらやっても「まだこれしか進んでいない」状態ですあせる
開架書庫ならともかく、閉架書庫は埃っぽく狭いので
閉架書庫の絵本はうんざりします。

そして、何日もかかって蔵書を
チェックしてどうするのかと言うと
図書の紛失や正しくない場所に配置されている本の発見
破損本の発見などです。
貸し出しされていないのに、図書がない場合は紛失。
また、どうしても見つからなかった本が
全然違う場所から出てきたのを発見したりします。
お客さんに適当に返却されてしまうと
行方不明になってしまうんですよ・・・汗

でも、蔵書点検なんて1年に1回だし~
毎日の仕事は、それ程大変じゃないんじゃないはてなマーク
感じるかもしれませんが
結構体力勝負なんですビックリマーク
私が働いていた館では、1時間交代で
カウンター業務、配架、裏方と
いろいろなシフトを1時間交代で行っていましたが
特に配架が大変でした。

週末はお客さんが多いので
返却された本をせっせと配架して行かないと
すぐに本が溜まりますあせる
しかも、適当に戻せないので
かなり神経を使いますあせる
これが本当に大変ビックリマーク
分類番号順→作家の名前順で並んでいるので
常に頭の中で「あいうえお、かきくけこ…」と
リピートしています。

そして、1時間交代ということは
配架作業を1時間ずっとやるわけなのですが
棚も低いところが多いので
要は1時間、本を戻すため館内をぐるぐる歩き回り
立ったり座ったりのしっぱなしあせる
しかも、1日1時間ではなくて
午前中1時間、午後1時間と1日2回ある日もあるため
元々、スポーツで足を怪我していた私は
配架作業中、悪い方の足を庇っていたため
すっかり膝を壊してしまいましたえーん
膝が痛くて階段も登れなくなってしまい
結局、他も悪くしました。
(そのため、ほんの少しの期間しか働いていません)

だから、図書館のスタッフには
若手が多いんじゃないかと密かに思っています。
ある程度の年齢になって図書館に勤めるのは
無理だと思います。
勿論、腰にも来るのでね。