咀嚼回数と臭覚異常と認知症とパーキンソン病の意外な関係 | 心身共に健康で美しく幸せに♡

心身共に健康で美しく幸せに♡

20年以上の疲れやすい体質や、重度の不眠を、薬を飲まずに分子栄養療法で改善。栄養の大切さを実感。様々な健康法はあるけど、まずは栄養が満たされることが大切。農薬大国、食品添加物大国日本、医療の闇、日々知識を得て成長中。得た知識をシェアします。

 

 ↓↓↓

【認知症にも関連する咀嚼回数の減少の問題】Xでは長文は嫌われるので、興味のない人は読み飛ばすか見ないでください。しかし、家族に認知症やパーキンソン病がいるひと、あるいはその初期の人は重要な話です。科学的根拠と医学と歯科医学、そして基礎医学との集学的な投稿となります。

 臭覚異常は鼻の神経の異常からは始まりません。臭覚異常は咀嚼異常から起こり、咀嚼異常は鼻腔の発達障害からおこり、鼻腔の発達障害は母親が子供と添い寝したりするなど、幼児児童の無知や子離れできてないことからおこり…など、耳鼻科や呼吸器科などでの対症療法では治りません。


 母とはそのくらい大事な役割なのです。咀嚼異常がおこると、咀嚼回数の減少がおこり、鼻腔の発育不全がおこりますから、口呼吸がふえ、アデノイド・アレルギー・構音・発音障害などがおこり、虫歯にもなりやすくなり、微弱な微生物の細胞感染が起こりやすくなり、発達障害や自己免疫疾患など、さらに問題が複雑になります。


 この咀嚼が少ないと満足感や多幸感が得られないため、βエンドルフィンを欲して食いしばりが増えます。うつ病になりやすくなります。糖尿病になりやすくなります。口腔内乾燥症になりやすくなります。


 もうひとつ、咀嚼回数がへると危惧される疾患があります。それが、レビ-小体型認知症とパーキンソン病です。レビ-小体型認知症とパーキンソン病は、実は同じ疾患であるとの考えかたがあります。


 バック・トゥー・ザ・フューチャーに主演したマイケルJフォックスがパーキンソン病であることは有名です。ヒットラーも自殺する数年前からパーキンソン病であったとの動画が沢山あります。


 パーキンソン病とは、指や上肢に振せんと呼ばれる震えの症状がでることが特徴で、精神的な緊張で振せんは増強します。また、アキネジアといわれる無動などパーキンソン独特の4症状があり、最終的には認知症状を伴うことが多い病気です。


 これに対し、レビー小体型認知症は、初期症状としては幻視が非常に特徴的であり、症状が1日の中で、あるいは日によって変わる症状の動揺性とうことがレビ-小体型認知症の特徴です。


 レビー小体型認知症では、最終的には、パーキンソン病の主症状である、手足のふるえ、筋肉のこわばり、ゆっくりとした動き、歩きづらさなどが発症し、両者ともに脳のレビ-小体に問題があるので、レビ-小体病といわれています。


 パーキンソン病もレビ-小体型認知症も、初発症状は、臭覚異常と便秘と寝言から始まります。これは振せんなどの症状の10年から15年以上の前に起こります。特に、臭覚異常は自覚することが出来ないので、いつの間にか病気が進行していた、ということになります(図)。


 この、臭覚異常に実は咀嚼が関係あるのです。


=咀嚼機能が衰えると、臭覚も衰える=


 歯の残存歯数が認知症や寝たきりに大きく関係していることは既知の事実です。しっかりと残っていて、毎日、健康に食べ物を咀嚼していると脳機能が正常に維持されていることが認知症を予防しているエビデンスが数多く出されています。大人の脳の中で、記憶に関係する海馬と嗅覚に関係する脳室下層では、なんと神経が活発に新生しているのです。


 旭川医科大学医学部の宇津木千鶴先生らのある実験において、粉末飼料を1ヶ月食べていたマウスは、脳室下層の神経新生が低下し、嗅覚機能が低下することが示されています。


Hard-Diet Feeding Recovers Neurogenesis in the Subventricular Zone and Olfactory Functions of Mice Impaired by Soft-Diet Feeding Chizuru Utsugi et.al, published: May 9, 2014https://doi.org/10.1371/journal.pone.0097309


 その中で、柔らかい餌を食べ続けていると匂いを嗅げなくなるのです。そして、粉末飼料を固形飼料に換えて1ヶ月飼育しても、神経新生は低下したままで、嗅覚機能も低下したままだったのです。


 これは一旦、嗅覚機能が低下するとすぐには回復しないことを示します。しかし、固形飼料を3ヶ月食べ続けたマウスは、神経新生がかなり回復し、嗅覚機能が回復するのです。堅い飼料を食べると、三叉神経主知覚核、脚橋柀蓋核および黒質緻密部というところの神経活動が活発になります。これは、以下のことを示します

①口腔感覚の減少によって、三叉神経主知覚核の活動の低下が生じます。

②これによって、大脳の視床、大脳皮質感覚野および運動野を経由した経路での脚橋柀蓋核の神経活動の低下が生じます。

③中脳の黒質緻密部の神経活動が低下します。

④黒質緻密部からのドーパミン作動性神経のドーパミン放出が低下し、脳室下層の神経新生が低下します。

⑤脳室下層からの新生神経の供給が減少したために、嗅球の神経細胞のにおい応答が低下しにおいの忌避などの嗅覚行動が障害されたのです。


また、嗅覚機能の回復は、上記とは逆に

①口腔感覚の減少による三叉神経主知覚核の活動を亢進します。

②大脳の視床、大脳皮質感覚野および運動野を経由した経路での脚橋柀蓋核の神経活動の亢進します。

③これによって中脳の¬黒質緻密部の神経活動が亢進し、

④黒質緻密部からのドーパミン作動性神経のドーパミン放出が回復し、脳室下層の神経新生が回復する。

⑤脳室下層からの新生神経の供給が回復したために、嗅球の神経細胞のにおい応答が回復してにおいの忌避などの嗅覚行動が正常にみられました。


 つまり、早食いや丸呑み、かみ合わせが悪いなどの咀嚼不良によって臭覚異常が惹起され、パーキンソン病やレビ-小体型認知症に影響している可能性があるのです。


 これは、歯が少ないことで認知症の発症率が多くなることと大いに関係があります。もちろん、ラットと人間は違うので直接当てはめてはいけないかもしれませんが、口腔医学を排除した西洋医学で解明できないことが、口腔医学では常識だったりすることがよくあるのです。


 とくに、子供のうちから清涼飲料水のガブ飲みや、食事の前に水分の過量摂取は、認知症を発症させる遠因になりかねません。咬まない子供が増えていることに、わたしは本当に危機感をおぼえています。


 

 ↓↓↓

非常に関連があります。唾液には水分だけでなくて、アミラーゼやリパーゼという消化酵素、またIgAやIgMという免疫物質、また発がんを抑制するペルオキシダーゼという酵素があり、これらを水分が薄めてしまいます。さらに、胃液は㏗が低くないとタンパク質を分解するペプシンなどの消化酵素が働かなくなります。なので、よく咀嚼することでこれらの物質を食塊に混ぜ、免疫をあげ、消化吸収を促進するのです。咀嚼は健康に重要な最初の段階なのです。あとから咀嚼できませんからね。


・・・・・

やっぱりよく噛まないといけませんね。



早食いの私は、やっぱり鼻はあんまり良くないと思う😅



私も臭覚と認知症の話は聞いたことあるよ。



認知症になってくると、ニオイに鈍感になってくるんだって。



それを逆手にとって、アロマの自然な香りで認知症予防も出来るそうです。