安倍総理への苦言 | Doronpaの独り言

Doronpaの独り言

日本第一党党首 / 行動する保守運動代表
桜井誠の公式ブログです。
時事問題や国際情勢などを記事にしています。
是非ご覧下さい!

最近、安倍内閣への支持率が徐々に下がり始めています。終始高支持率を維持し続けた小泉内閣と比較すれば誰が総理になろうと見劣りするという声もありますが、タウンミーティング問題・造反議員復党問題・閣僚辞任問題など次々と逆風が吹いており、なおかつ安倍晋三という人物像がいまだにはっきりしないという点も支持を下げている原因ではないかと思います。小泉純一郎という徹頭徹尾リーダーシップを持って組織を引っ張っていくというタイプでもなく、かといって全く指導力の欠如したタイプでもなく、どう評価したらよいものかと世論も迷っている節があります。良くも悪くも一国の頂点に立つ者には個性が求められますが、安倍総理の個性が十分に国民に伝わっていないのではないかと思われるのです。

また、政治的信条という点でも疑問符がついているのが現実です。確かに拉致問題では徹底的に強硬姿勢を内外に示し高い評価を受けていますが、
例えば靖国参拝や支那や韓国といった反日国家との関係について安倍総理が何をどう考えているのかよく分からない部分が多すぎます。就任直後ならいざ知らず、すでに何ヶ月も経っているにも関わらず、安倍総理が靖国参拝をどうするのか? 支那や韓国といった日本の公敵ともいえる反日国家群にどう対峙していくのか? という部分が不明なのです。小泉前政権の二番煎じをやれとはいいませんが、少なくとも日本国の最高権力者として自分の考えを丁寧に国民に伝える努力が求められます。特に最近始まった支那との共同歴史研究についてはきちんと説明する必要があるでしょう。共産党独裁国家の支那が政治の道具として使ってきた「歴史」を考えるなら、日本に譲歩することなどまず考えられず、対立を深めて空中分解する危険のほうがはるかに高いこの共同研究を何故行う必要があるのでしょうか。総理となるまでの安倍晋三という人の発言などを聞く限り、支那との歴史認識の共有は考えていなかったはずです。もちろん、こうした場を設けて支那に対して事実を突きつけてデタラメの支那側の歴史を糾すということも考えられますが、そうした政治的意味合いを持たせる気骨ある日本側の学者は存在していないようです。であれば、ただ単に支那との一時的な融和の産物として生まれたものであり、友好のポーズとしての位置づけなのでしょうか? それはそれで問題であり、一体日本はこれから支那とどのように向き合っていくのかという話になります。支那経済が暴走していることは多くの識者が指摘しているものであり、年間暴動件数が七万件を超えるというもはや国家としての呈をなしていない支那の実態に鑑みれば、あるいはチベット・東トルキスタン・内モンゴル自治区での住民虐殺虐待という人間存在に対する重大な挑戦をし続ける中共政府の非人道的有様を鑑みれば、このような国と手を組むことは日本という国家の品格を失わせるだけでなく、何時ひっくり返るか分からない政権を相手に経済関係を築けばその政権と一蓮托生で沈没する危険性があります。※参考「マンガでわかる中国100の悪行」 (東亜細亜問題研究会編纂、晋遊舎刊、2006年11月発売)

同じく、韓国に対しての安倍総理の考えもよく分かりません。反日で凝り固まり、韓国内でさえお荷物扱いの盧武鉉政権の有様を考えるなら、こうした政権下の国家と手を組むことは自殺行為でしかないと断言できます。
安倍総理は韓国を日本と価値観を共有できる国と指摘しましたが、これは明らかな過ちです。人間と獣は絶対に価値観を共有できるものではありません。反日をやめるどころか、昨年末からは親日派財産没収が本格的に始まり、その対象も拡大されています。在日問題、戦地売春婦問題、歴史教科書問題、竹島問題、排他的経済水域での韓国漁民の不法漁業問題、韓国からの武装強盗団来日問題…etc. ごく一部の問題ではなく、国家として日本と韓国の間にはあまりにも深刻な問題が多く存在し、さらに問題なのはそのほとんどの原因は韓国側の一方的都合(反日政策など)に起因しているということです。このような国と一体どんな価値観を共有しようというのでしょうか? 過ちはあらたむるにしかず。先の支那と同様、外交的見地から対立を深める発言が出来ないというのであれば、「価値観の共有」などという誤解を招くような発言は最初からしないことです。周りのブレーンが少しずつ軌道修正していく必要があるでしょう。

安倍政権の一番の問題はこのブレーンにあるといってよいと思います。内閣はある程度専門家で固めたものの、安倍総理が日本の補佐官制度と大見得切って全面に出しているブレーン(各補佐官)たちは、中山拉致問題担当補佐官を除けば専門家というのに疑問符が付く人が多く、先述の内閣にしてもそうですが安倍総理と個人的つながりのある人たち、もっとはっきりいえば能力の有無や専門性ではなく安倍総理と仲良しかどうかで決めているのではないかと思われる、いわゆるコード人事の趣があります。すでに大臣が辞職していることでも分かるとおり、綿密にその人の周辺を吟味して任命したのかどうか疑われる面があることは否定できません。さらに事態を悪化させているのは、塩崎官房長官と小池安全保障問題担当補佐官の対立などブレーン同士の内輪もめが表ざたになっている点でしょう。一連の動きをみるに、安倍晋三が総理に就任するのは早すぎたのではないかと思うのです。長くやればよいというものではないでしょうが、その人物が適任かどうかを冷静に判断するためには、ある程度の経験が必要になるのは当然です。補佐官制度自体は今後改善していけば、日本の政治システムを大きく変える可能性を秘めていますが、現状では総理の足を引っ張る組織に成り下がっているといわざるを得ません。
ひとえに安倍総理のコード人事が原因といわざるを得なく、コード人事で自滅した盧武鉉と同じ轍を安倍総理が踏むのではないかと憂慮せずにはいられません。すでに精神的におかしくなっている盧武鉉などと比べるのは大変失礼かとは思いますが、失敗例を踏まえてこれから改善するべき点を探っていくべきです。仲良しクラブはいったん破棄して、専門性の観点から補佐官制度を充実させ、ブレーンの建て直しを始めるべきではないかと思うのです。

今後、参院選、北朝鮮問題、社会保障問題、教育問題など問題山積でため息交じりの一年だとは思いますが、女系天皇を容認した有識者会議の決定を白紙に戻すことを決めたように、できるものから総理のリーダーシップで改善していくことが重要です。
村山談話や河野談話といった過去の過ちを糾していく姿勢を見せ続ければ、必ず国民は安倍晋三という人物を評価することと思います。結果によってのみ国民は政治家を評価するのだということを忘れず、安倍総理が長期政権を目指す第一歩を踏み出してくれることを心から望みたいと思います。


人気ランキングバナー

↑↑↑
このブログを支持される方はこちらをクリックしてください。