私がはじめて本格的なダイエットを行ったのは確か1988年。ミスター東京ジュニアの部に出場したときのことだ。当時は炭水化物をしっかり摂り、脂肪をカットする減量法が主流だった。

日本でミスターユニバースが開催されたのは1986年のこと。日本代表を決める選抜大会が行われ、ライト級では朝生選手と石村選手の一騎打ち。勝ったのは朝生選手のほうで、そのときの減量法が雑誌で特集されていた。

15年以上前に雑誌は廃棄してしまったのでうろ覚えだが、「ジャガイモ減量法」と題されたその記事には、それまでの糖質をカットする減量法を否定し、「ジャガイモを食べてみたら、どんどん走れるようになって、それで減量が成功した」と書いてあった。

「ほほう、そうなのか」と思い、しかしジャガイモが上手く調理できなかった私は白米で代用する。何度もジャガイモを茹でてみたのだが、その度にどんどん溶けてしまって無くなっちゃう。
溶ける前に鍋から引き上げると固い。八百屋のおばさんに尋ねると、「メークインなら大丈夫だ」と言うのでメークインにしたが、たいして変わらぬ。当時は電子レンジもなかったし。

話を戻す。結局は「白米+鶏胸肉」あるいは「白米+まぐろフレーク」に落ち着いた。それでもまぁまぁ絞ることができ、なんとか上位入賞できた。

時は流れ、1994年。ミスター東京で優勝した年だ。当時はもうボディビルに命を懸けており、なにがなんでも優勝してやるという意気込みだった。減量法はそのときも油抜きが主流で、当然のように「白米+胸肉」でダイエットを開始した。料理の腕前は上がっていなかった。

しかしその1年ほど前、私は三石巌氏の著書に出会っていた。私が栄養学を勉強するようになったのは、ひとえにその出会いのお陰である。
さて、図書館で借りた数冊の三石氏の著書の中に、「VLCD法」が載っていた。これについては、以前の記事で紹介してある。

最速のダイエット法
http://ameblo.jp/doronjo7/entry-10495617395.html
http://ameblo.jp/doronjo7/entry-10497579426.html

長くなったので続く。