そして二年後 | 世界一周を夢見た男のblog

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世界一周しました

京町家を買いました。今日とりあえず手付金を払った所です。町家にも色々ありますが西陣で「織屋建」と呼ばれる種類の家です。今は住める状態ではないのでリノベーションをしていきます。主にその途中経過を記して行きたいと思います。

地球一周から四年後、憧れのライブハウスがあって、そこでライブをする事が決まった時にまたブログをつけ始めて。
それから約二年後、京都に移住して十年。長い事住んでますが、自分でもこの展開は予想出来なかった。
二年前、四年後は何してるんだろうって書いてたけど、四年を待たずにビッグイベントが来た感じ。不思議な感じです。

地球を一周した後に、タイ、カンボジア、去年はベトナムに旅行しました。一周の時はアジアをあまり回れなかったので、まだあの旅の続きのつもりでした。
その中で、この国の、この街に、多分一生住むだろうベースになるような場所を買うなんて思ってもいなかった。
家族には「買ってしまったらもう好き勝手出来ない」なんて言われたし、迷惑かけなかったら自分で決めていいなんて言われたり。でも認めてくれて嬉しかった。
これで実家のある秋田に長い期間住むなんて、自分が歳をとるまで多分無い。歳を取ってもないかもしれない。まぁ、どうなるのか分からないってのはこの十年で身に染みました。
家族からしたら、僕も含めて重大な事だと思う。
僕が京都に移住した時と同じか、それ以上。

アメリカの美術館で畳の部屋が展示されていて、腰掛けたら怒られました。北斎やなんか、日本の文化が紹介されてるコーナーで。
タイのアユタヤで、民家の庭に仏塔があって、それを大事にしていて、なんか良いなって思いました。なんと言うか。旅先で見た日本の文化と、外国の文化への憧れが、家を買うのに影響しているような気がします。

今回買う家はこの国でも、この街でも重要な建築物だと思っています。何万軒もあるうちの一つだから、今はそんなに思わないかもしれないけれど、確実に数が減っていて、無くなりつつあるものです。

タイの民家の仏塔を庭に置く代わりに、路地奥の家の前には小さいけれどお地蔵さんがまつってあるし。アメリカじゃあ飾り物の座敷に、沢山人が集まってくれればいい。

なんだか良く分からなくなってきたのでこの辺で。築、約百年の町家を、とりあえず次の百年、千年残るように改修します。多分。