朝日が昇るから起きるんじゃなくて
目覚める時だから旅をする
教えられるものに別れを告げて
届かないものを身近に感じて
嵐の中に人の姿を見たら
消え入る様な叫びをきこう
わかり合うよりはたしかめ合う事だ
季節のめぐる中で今日をたしかめる
あの人のための自分などと言わず
あの人のために去り行く事だ
空を飛ぶ事よりは地をはうために
口を閉ざすんだ臆病者として
おそすぎる事はない早すぎる冬よりも
始発電車は行け風を切ってすすめ
目の前のコップの水をひと息にのみほせば
傷もいえるしそれからでもおそくない
今はまだまだ人生を語らず
目の前にもまだ道はなし
越えるものはすべて手さぐりの中で
見知らぬ旅人に夢よ多かれ
越えて行けそこを
越えて行けそれを
今はまだ人生を
人生を語らず