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モラ美家に行くのをパッタリとやめてしまった虎キチ。
当然のことながら、へりくだってご機嫌を取りに来る、子どもに会わせてほしい、今まで俺が悪かったと反省する虎キチをモラ美は予測していたのに、その読みは大きく狂いました。
「あなたは子どもに会いたくないの！？」
「〇〇〇(次男名)はあなたに会いたいって言って泣いてるんだよ！？」
「パパ来ないねって今日も落ち込んでるんだよ！？」
「あなたは本当に変わったよ！」
「服装も髪型も気持ち悪い！」
「女(私のこと)に行くなって言われて言う通りにしてるんでしょ！」
こういうメールが怒涛の勢いで届きます。どれもこれも気が狂ったような長文です。民生委員がどうこう言って会いに来るなって言ったの自分じゃん。忘れてんのかな？
そして、このあたりから、
次男のメールがよく送られるようになってきました。
「パパどうして会いに来てくれないの？パパなんて大きらい」
「パパ来てくれないの？毎日来るってゆったのに、パパのウソつき」
「パパもう〇〇〇のことなんてきらいなんでしょ」
「パパに会いたいよ」
「きょうモンハンでーーーが～～～になって$$$したよ」
「話したかったら電話してって言ったけど、〇〇〇のヤツ、電話はして来ないのにメール多いな～最近」
首をひねる虎キチ。
虎キチよりはるかに賢い読者の皆さんはもうわかっているはず。
最後のメール以外はみんなモラ美のなりすましメールです！
ウソつきだの大嫌いだのと書きながら、もう嫌いだから会いたくないとだけは絶対に書かないところが証拠です！
この、次男のなりすましメールは、どんどん送られるようになってきました。
モラ美のメールには返さない虎キチも、次男のメールにはレスしていたからです。
しまいにはモラ美は、こんなメールを送りつけて来ました。
「正直に答えて。女、子ども出来たんでしょ？」
虎キチは色々思いました。
キモス！
だいたい子どもが出来てたからといって、なんでもうアカの他人のお前に教えなきゃいけないんだ！
それになんでそんなことを思いつくのか理解不能！
コイツの思考回路なんなの一体！！
さらにモラ美は、こう畳みかけて来ました。
「でもね、そんな女の子ども、絶対にアンタの子じゃないから！
その女、絶対に他に男いるから！
アンタは騙されているんだから！
アンタの子どもは☆☆☆(長男名)と〇〇〇だけだから！」
コイツ、基地外。
虎キチは、私にそう話しました。
モラ美の情報をいつも徹底的に分析している私にはすぐさまわかりました。
モラ美は、子どもを武器にするために引き取ったのです。
子どももいない女に負けるはずがないのです。
負けるとしたら、私に子どもが出来た場合しかないのです。
自分の方に分があるのに、子どもがこっちにいるのに、
愛で負けた。
その事実はモラ美にとって、飲み込むことなど出来ないのです。