モラ美、子どもを欲しがる | 泥棒猫の言い分

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愛した人を略奪しました。

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二人の離婚話が進展して行く中、子持ち夫婦の離婚話でもっとも重きを置かれる相談がついに始まりました。

 

親権です。

 

 

 

 

 

 

親権についての決定を記す前に、この夫婦二人の子どもについての考え方、子どもたちがどんな子たちなのか、そしてどういう育てられ方をしてきたか、そこから説明する必要がありそうです。

 

 

 

 

 

 

虎キチは、子どもが苦手でした。

なので、モラ美と結婚すると決めたときに、モラ美にひとつ約束をさせました。

 

子どもを作らないこと。

 

どうしても虎キチと結婚したかったモラ美は、その時その提案を飲みました。

 

しかし、

 

やがて、モラ美は子どもが欲しいと言い出しました。

 

 

 

 

 

 

虎キチは反発しました。

約束したじゃないか、子どもは作らない、と。

しかしモラ美は、子どもがどうしても欲しいと言って譲りません。

 

 

モラ美は子ども好きだったのか?

違います。

 

 

虎キチに別れられないための道具として、子どもが欲しいと言い出したのでした。

 

 

 

この時まで、二人は暴力沙汰の夫婦喧嘩をしょっちゅうしていました。

虎キチもまだ血気盛んな若者でした。こんな女と結婚するんじゃなかった!と毎日のように後悔していました。【非営利団体】の縛りがなければ、すぐさま離婚していただろうと言っています。

モラ美にも、そうした虎キチの感情は伝わったのでしょう。

 

 

子どもを作らないのは、私と別れたいからなんだ!

 

 

日々そう言って虎キチにまとわりつき、泣いたりわめいたりヒステリーを起こしたりしていました。

(このあたりの詳細は→コチラ)

 

 

 

 

 

 

 

結局、結婚から数年後。

二人の間に、男の子が授かりました。

 

 

 

 

 

子どもを欲しくなかった、モラ美にごり押しされていやいや父になった虎キチでしたが、いざ子どもが産まれてみると、やはり気持ちが変わりました。

小さく無防備な命を見ているうちに、じんわりと胸中に湧き上がる思いがありました。

 

素直に、可愛いなと思いましたし、出産に立ち会い、生命の神秘に月並みな親のように感動しました。

 

 

この子を愛していこう、

この子を守っていこう、

俺の子なんだ。

 

 

 

 

 

虎キチは、びっくりするくらいに子煩悩な父親になりました。

 

モラ美が育児放棄していても、夜泣きに飛び起き、ひたすら抱っこして揺すってやり、ミルクを与え、常にあぐらをかいた膝の上に乗せて、抱きしめて、キスしてあげていました。

 

 

 

 

 

 

もともと、子どもなんか好きじゃなかったモラ美。

(自己愛性人格障害者は、他者など基本的に愛しません)

 

 

離婚されたくないから道具として。

ほかの夫婦には当たり前にいるからオモチャとして。

 

 

そんな自己中心的な動機しかないまま母になってしまったモラ美。

そして、鬼のように嫉妬深いモラ美にとって、

その虎キチの子どもに対する溺愛ぶりは、憎悪を生み出して行くのに不足のないものでした。