不寛容が進む日本と国際社会 | 沈みかけ泥舟のメモ

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今はネタバレなしの映画感想ブログ化してます。

カメルーンではボコ・ハラムによる80人の誘拐事件が起こり、
フランスでは過激派による連続テロ後に
イスラム関連施設への嫌がらせや攻撃が激増し、
イエメンでは大統領宮殿が反体制派に占拠され、
ドイツの右派政党は移民家庭の家での会話もドイツ語に統一すべきと主張し、
テロリスト集団イスラム国に日本人ジャーナリストが捕まってます。

それぞれが発生する原因として
また別の集団、国家による攻撃や侮蔑、衝突があります。

日本人ジャーナリストが捕まった要因の一つは
安倍晋三総理大臣がイスラエルの旗の前で
「卑劣なテロと戦う」事を口にした映像がありますが、
そうなった要因はイスラム国というテロリスト集団の暴挙があり、
そのイスラム国が支持される要因の一つは、
パレスチナのようなアラブ系の国家樹立を
政治的にも軍事的にも強硬に阻止しようとする
中東の北朝鮮とでも言うべき「現在も戦争中」という態度のイスラエルにあり、
イスラエルの頑なで強硬な姿勢を国民が支持する背景には、
テロ攻撃を止めないイスラム過激派の存在があり、
とどこまでも不寛容の連鎖が続いてます。

日本は国際社会に比べて文化や宗教対立がなくて平和だから
日本のあり方を世界に広めるべきだ、
なんておかしな発言をしている学者さんもいますが、
移民を認めずほとんど人種的な混交も進んでいない日本みたいな
差別主義者、右翼の天国みたいな国のあり方が
国際社会に広められるわけはありません。

安倍晋三さんが率いる新自由主義自民党に対して
アメリカなどが期待している規制緩和、自由化の一つに
移民受け入れ開放も含まれていて
少子高齢化対策の一つとして
安倍さんが同盟国アメリカやヨーロッパの期待に応えれば
いつか日本も多民族国家になるかもしれません。

その時に備えて国際社会の範にもなる
「寛容社会モデル」が作れるなら素晴らしいと思いますが。

今のところ、不寛容の連鎖を止める術は見えません。

今回の日本人人質事件の行方が心配でなりません。