安倍晋三さんや安倍さんを信奉するメディアや人々は
自分たちを「保守」だと思っているようですが、
その言動は「保守」というあり方とはまるで違います。
社会保障を縮小し民間に任せるとか、
TPPへの取り組む姿勢であるとか、
安倍晋三自民党はリベラルというか「新自由主義(ネオリベラル)」
とでも言うべき政治姿勢です。
また、憲法改正や歴史修正に必死になるのは
経済ではない部分での「設計主義」的な考え方だと思います。
国防版のスターリンが安倍晋三さんと言えるかも知れません。
どちらにせよ、伝統を守り急速な変化を嫌う「保守主義」とは違います。
変化を嫌い、伝統を守ろうとする事が「保守」なら
今の日本の政党で一番「保守」にふさわしいのは日本共産党かもしれません。
共産主義というものこそ保守主義の人からは「設計主義」と批判されていたのですが
日本ではねじれにねじれてしまっています。
日本国憲法の九条は当初「アメリカの属国になる事になる」と
日米の安保条約と同じように日本共産党は反対勢力でした。
それが時代が変わってアメリカが日本の軍事力をあてにしはじめると
今度は憲法改正に対して「アメリカの属国になる事になる」と反対する事になってます。
こんなところからも日本共産党がねじれているのがわかります。
日本の政党がどこも主張や立場にねじれを抱えている一番の原因は
「自由民主党」がその時その時で立場を変えてしまう
奇妙な政党である事かもしれません。
リベラル政党であり革新政党となっている現在の
安倍晋三自民党ですけれど
また違う総裁が立つと保守政党に戻ったりするかもしれません。
お化けみたいな自民党が存在感を示し続ける限り
日本の政界はいつもねじれと混迷がつきまとうのでしょう。