TPPへの参加を推し進めようとしている安倍晋三さんですが、
その流れ中で「日本の農業に国際的競争力をつける」として
農業の集約・大規模化を目指しています。
成長戦略だと言いますけれども
果たして日本の限られた農地を集約して大規模化したところで
オーストラリアやアメリカの規模と戦えるのでしょうか。
日本農業の大規模化を目指す背景には
もう一つ、企業が農業に進出しやすくするという側面もあるそうです。
売れるもの、収益が上がるものを優先する企業が
農業の中心となっていく事は
日本の食料自給率という食の安全保障にプラスになるでしょうか。
安倍晋三さんだけに限らないのですが
自民党は組織票が期待出来て
高額な献金が期待出来る大企業を優遇する傾向があります。
中小の町工場が持つ技術は日本の物作りを支えてますが
自民党は「中小企業に仕事を与える大企業を守ることが
結果的に中小企業を守ることになる」という立場で
中小企業自体が苦境に陥った時は大企業ほど手助けしません。
この「中小企業軽視」が農業の大規模化という発想にも繋がってそうです。
日本の農業は中小企業のような
比較的中小の農家に支えられています。
北海道みたいな状況は例外です。
技術のある中小企業を軽んじるように
土地に根付いた中小農家を軽んじるような
拝金主義的な考え方はどこかで無理がきそうな気がします。
つくづく安倍晋三自民党は保守というよりも
革新的な事ばかりしているように見えます。
保守反動は問題ですが、保守としての本分は守っていただきたいです。