第三の万能細胞に道 | 沈みかけ泥舟のメモ

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今はネタバレなしの映画感想ブログ化してます。

ES細胞やiPS細胞に続く多能性細胞として
STAP細胞というモノが発表されました。

とはいえ、マウスでの実験であり
しかも子どものマウスでは作れて大人のマウスでは作れず、
その理由もわからないという状況です。
多能性細胞として実用レベルに達するのか
研究レベルで終わるのか油断出来ないです。

確かに偉大な発見ですし、注目すべき研究なんですが
日本の報道では研究者の一人が日本人の30歳女性だと
騒ぎ立てる方が中心になっているように思います。

「日本人である」「若い(もしくは最高齢)」
「女性である」という要素があると
内容関係なしの奇怪な報道をされがちだと思います。

また、科学者でもスポーツ選手でも成果を出すと
「同じ日本人として誇りに思う」なんて
特に政治家みたいな人気商売の人はよく人気に乗っかりますが、
つくづくみっともないなと思います。

成功者自身が謙遜を込めて「周りのおかげ」
「家族のおかげ」「日本人代表として誇りに思う」
なんていうのはよいのですけれど、
その成功者を生んだのが日本社会だと
周りが人の成功に寄生するような姿は美しくありません。

成功者が成功したのは個人の能力です。
日本人だとか日本社会だとかは
無関係ではありませんがわずかなものです。
成功者をはるかに上回る犯罪者やホームレスがいるのですから
日本社会や日本人であることが
結果に大きな影響があるのだとしたら
そちらにも注目しなくてはならないはずです。

STAP細胞開発を称えたいなら研究チームを無条件に称え
そこに日本人だとか余計な雑音を持ち込まないでいただきたいです。

それにしても倫理的に問題があるES細胞とは別に
iPS細胞とSTAP細胞という道が開けたのは素晴らしいです。
何とか実用レベルにまでこぎ着けて
再生医療を進めていただきたいです。

今は治療法のない難病に苦しむ人を救うため
一日も早い技術の進歩と法律の整備をお願いしたいです。

泥舟、ハーバード大学のすごさを再確認。