誰も期待していない、誰も注目していない
そんな参議院選挙が明日投開票日を迎えます。
テレビでは「アベノミクスへの初の審判が下る」
なんていって何とか盛り上げようとしてますが、
安倍晋三自民党の経済政策がうまくいくのか
問題点が吹き出してくるのかはこれから先の話です。
今はアメリカのレーガン大統領時代の経済政策
「レーガノミクス」をパクった「アベノミクス」という名前と
日銀総裁による金融緩和の効果への期待感が
良い方向に働いているだけの助走期間です。
この状況で将来を見越して正しく審判を下せる人はいません。
憲法改正はあまりに強く主張すれば逆風になる可能性があるので
自民党はこっそり言い続けるだけですからまともな争点にはなりませんでした。
TPPについても実際に交渉に参加して
どうなっていくか見えるのは選挙後です。
原発への賛否も福島県の今も苦しんでいる
直接的な被害者以外の日本人はもう無関心です。
争うべき点、有権者が考えて選ぶべき点が見えないのが
今回の参議院選挙の状態です。
こういう状態では保守的な人間が多数を占める日本では
特別注目される失敗も失言もない与党に
何となく投票する人がほとんどです。
その結果、政府与党に絶大な権力を与えて
好き放題に増税や公共事業という名の公務員を間接的に潤す税金の乱用や
社会保障の削減が行われたとしても
昼間からお酒を飲んでるお年寄りや
サラリーマンが食堂で政治への不満を口にするだけで終わります。
私は投票に行って与党以外で投票すれば議席を取ってくれそうな人に
適当に票を入れてくると思いますが
私が一票投じたところで自民党公明党で過半数を超え、
日本維新の会など憲法改正をしたい党を合わせれば
3分の2を優に超えるのは間違いありません。
蟷螂の斧。焼け石に水。
急流に棹をさすような虚しさを感じます。
今回の投票率も低そうですが
もし、投票率が6割ほどであったとしても
自民党圧勝という結果にしかならない気がします。
大東亜戦争に突入していく大日本帝国で
戦争反対を訴えた人はこんな気持ちだったんでしょうか。
泥舟、民主主義と人権は国を動かす両輪だけど、人権を無視するとただの数の暴力になる。