モヤモヤさまぁーずと「かちかち山」 | 沈みかけ泥舟のメモ

沈みかけ泥舟のメモ

訪問していただき、ありがとうございます。

内容が定まらない更新少なめ不定期なメモ。

今はネタバレなしの映画感想ブログ化してます。

今週のモヤモヤさまぁーずは河口湖周辺を歩いていたのですが
その中で昔話「かちかち山」にちなんだ建物を訪れていました。

泥舟と言えばかちかち山、ということで思わず注目していたのですが
さまぁーずさんもテレビ東京の大江アナウンサーも
もとの「かちかち山」をよく知らなかったようで
タヌキがウサギによって火傷を負わされ、傷に唐辛子をぬられ、
最後には泥の舟に乗せられて沈むという苦しみを味あわされることになった発端、
タヌキによるおばあさん殺害事件に驚いていました。

おじいさんの畑を荒らして捕まり、タヌキ汁にされかけたタヌキは
優しいおばあさんをだまして縄から抜け出しおばあさんを殺し、
その肉をおじいさんに「タヌキ汁」と偽って食べさせたというんですから
ヘタなホラー映画よりも怖い話です。
私も昔この話を読んだときに肉が固いというおじいさんに
「年をとったタヌキだったんだろう」などと言ったり
真実を暴露して逃げるときに「かまどの中のほねこ見ろ」なんて言っていたタヌキに
恐怖を感じたものです。

かちかち山に限らず、多くの昔話は時代によって表現がマイルドにされたり
当時の大人が子どもに植え付けたい思想によって改変されたりしています。

例えば、ディズニーがアニメ化するときに加える改造は相当なものです。
「塔の上のラプンツェル」の元になった物語では
塔に登ってきた男性と愛し合い妊娠した事がバレて塔から荒野に追い出され
ラプンツェルをはらませた男性は責任を感じて自殺未遂のすえ失明したりしてます。
白雪姫やシンデレラの元の話もよく取り上げられる通り強烈なシーンがあります。

昔話は元々、子どものために語られたものではないと言いますから
子どもに聞かせるには残酷だったり性的だったりするのは当然かもしれません。

このオリジナルに近い物語はそれぞれの地域の文化や風習が込められているため
当時のことを知る重要な手がかりになっています。
オブラートに包まない話を「これが正しいから」と子どもに教えるべきだとは思いませんが
大人になったらディズニーやマンガ日本昔話とは違う
原点に近い物をぜひ読んでいただきたいと思います。

泥舟、桃は中国の神仙思想では力のある食べ物だから桃太郎が生まれたのでは?