2015年3月17日(火) 術後1年
祝!術後1年
胃がんの手術から丸1年が経った。
この1年長かったとも短かったとも思わない
「一日一日一歩一歩踏みしめるように過ごしてきたな・・・」
特に自分を誉めるほどのがんばりはないけど
でも、おめでとうって言ってあげたい
そして、胃がんを見つけていれた医師
その時に支えてくれたナース
精神的に支えてくれた職場の人
母の不在に文句も言わずに過ごしてくれた子ども達
執刀して経過を丁寧に診てくれている主治医
入院中に担当してくれた担当医
お世話になったナースや技師さん
がんサポートセンターの方々
職場復帰後も支え続けてくれた上司や同僚
そして情報を共有し合い、励まし合ってきたブログで知り合えた同病仲間(イーガンフレンズ)のみなさん
「感謝」それだけです
以下、手術日の記録
なんだか、涙が出そうなほど感慨深い
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2014年3月17日(月)
胃がん 腹腔鏡下幽門部切除術
手術室の前で、家族と別れる。
「じゃあね」と笑顔で
担当看護師さんに手術用の青い不織布の帽子が渡される。
こんながばがばしたものに意味があるのか?
いや、あるんだろう。
手術室に入るとすぐに、
たびたびベットに訪れてくれていたイケメン医師が
待ち構えてくれていた。
「あ、イケメン先生だ!」心でつぶやく
いつ、担当看護師さんが辞したかは記憶にない。
手術台までは幅広いスロープになっていた。
「どるみんさん、趣味はなんですか?」
と、唐突な。
「え?!趣味?・・・と、鳥と遊ぶことです」
無趣味の自分を恥じる。
「とり?なんか飼っているんですか?」
「今は飼っていないけど、退院したらひなを買おうと思っているんです」
「セキセイインコとか?」
「コザクラインコを・・・」
先日のオペ室ナースに手術台に乗るように言われる。
手術台は、金属チックでやけに狭くて高くて
ぼこぼこしたスポンジ状のものが乗っていて・・・そんな印象。
背の低いわたしにはやけに高い
「た、高いですよ」
「高いけど、頑張って乗ってね」
「麻酔医のUです。」と笑顔
「あ!U先生!先日はありがとうございました。」
「よろしくお願いしますね~」この笑顔がいい。
「じゃ、じゃあ、どるみんさん、旅行は?
旅行はどういうところに行くんですか?」イケメン先生
方々から、違う話をいろんな立場の方々に話しかけられる。
聖徳太子のように、それぞれに対応していくことで
恐怖が和らぐ恐怖やわらげ新手法か?
「体に金属類はないですか?」とナース
「ありません。あ、ヘアゴムはどうかなぁ」わたし
「心電図つけますよ」と麻酔医
こういう時にさっと胸を隠してくれるナースの気配りが素晴らしい。
「どるみんさん、最近の旅行は?」とイケメン先生
「え、えと、Kシ―ワールドに行きました」
「あ、知ってる。まだ動物系だ」とイケメン医師
「今から、背中に硬膜外麻酔しますからね。横向きになって」と麻酔医
「先生の方を向きますよ」とナース
あまりにも狭い手術台で、横を向いたら落ちちゃいそう
「え?狭い。落ちそう」とわたし
「大丈夫ですよ。先生がいるから。」ナース
「うん、先生が支えるから大丈夫だから」麻酔医
「僕が落ちる前に支えますから。大丈夫です」とイケメン先生
怖がっていないつもりだったのに、みんながとっても優しい。
カンファレンスでは、きっと、病名と性別・年齢で区別されているだろうに、立派に冷静に対応できる年齢だってされているだろうに、
こんなに親切に優しくしてくれている。
私の雰囲気がきっと、ちっとも「しっかりした大人」ではないんだろう。
恐怖の一つだった硬膜外麻酔は、なんてことはなく終わった。
これで、ひとつの恐怖を乗り越えた。
「血圧計巻きますよ~」とナース
身体がすこしずつ不自由になっていく
「そういえば、お子さんいるんですよね?おいくつなんですか?」
これは、答えやすい質問だ
「高校1年生と小学4年なんです」
「え~そんなに大きなお子さんが?」ナース
「そんなに大きいの?」麻酔医
「そんなに大きいお子さん・・。」イケメン先生
「え~~ 大きいお子さん」遠くで機械操作していた先生までもが一斉に驚きの声
いやぁお恥ずかしい
「そんなに大きな子」を抱えたシングルマザーですがこのビビりぶりですよ
でも、この時点で意識がもうろうとして目が開かなくなっていた。
ちっとも気づかなかったけど、
いつの間にかドルミカムが入っていたのかもしれない。
いつもは秒殺だけど、この優しいメンバーと
もう少しお話していたいという思いが効きを遅らせたのかもしれない。
「もう、子どもに会えないなんてことないですか?」
「え?なんですか?」とナース
そうか。わたしの声ももうろうとした中で弱弱しいのか。
「え?何ですか?」とイケメン先生が耳を寄せてくれる。
「もう、子どもに会えないなんてことないですか?」
「絶対にありません。絶対にありませんから安心してください!」イケメン先生が力強く諭してくれて、同時に手をしっかりと握ってくれた。
大きくうなづいて、「ハイ」って発したように思う。
この甘いシーンが最後の記憶だ。
オペ室に入ってから、意識を失うまで
こうしてとても鮮明に覚えている。
普段無口なイケメン担当先生が手術と関係ない話を一生懸命して、
リラックスさせてくれようとしてくれた想いがとっても嬉しかった。
主治医先生の登場は全くわからなくて、本当に主治医先生が執刀してくれたのかな?なんて思っちゃったけど
この医師団にオペしてもらえたことが、今後の人生の大きな安心材料になると思えた。
「あのメンバーが手術してくれたんだ。順調な経過を辿らないはずがないじゃないか」って。