適正就学 | 自分目線の闘病記録など・・・

2014年7月22日(水) 術後4か月と6日目


適正就学




小学校の個人面談。

担任の先生の希望日以外の日を希望したにも関わらず、

快く応じてくださったことにまず感謝したい。

しかも、先生の勤務時間外

こういう、柔軟な対応ができる教員って最近減ったよなぁ~


子どもの大学病院の受診が終わり、夕方に学校に出向いた。

指定時刻の15分前に、教室の廊下でお待ちしていると、

先生が小走りに

「早く来られましたねぇ」

(この言葉に、最初意味がわからず「?」だったが、

後に意味がわかって、すっかり気を許せる仲になれた。)

と、やって来てくださった。


開口一番

「いやぁ息子君は、ホントに努力家でその努力を惜しまない姿勢は

彼の宝物です。

彼の頑張る姿勢に報いたいと思わない教員はいないです」

と、お褒めの言葉をいただいた。

がっつり、心をつかまれた私は

「5年生と言えば、友達関係も勉強も難しくなる中で、

毎日楽しく学校に通っている。

そういう環境を作ってくださっている先生に感謝しています」

と、素直に述べることができた。


彼は、就学時に普通学級への就学が困難と判断され

知的固定級への就学が適正と判断されていた。

WISC74

WISCの各項目のばらつきはさほどなく、数的処理の項目成績がよかった。

数的処理が劣らなのに、『知的遅滞』という判定に違和感があった。

知り合いの特別支援教育の専門家に一日預けて判断を仰いだ。

「この子は、親の努力で伸びていく子。

とりあえず、普通級に入学させて、あなたがしっかり勉強をフォローしなさい」

と、わたしへの課題が課せられる同時に普通級への就学を後押ししてくださった。

この言葉に自信を持って、就学前に教育委員会と校長へ折衝するとこができた。

『適正就学』その子にとっての『適正』を判断することは非常に難しいと、

ことあるごとに実感する。


そんなこんなで、5年生になった彼は、

校内ではどういう問題意識と情報の共有化をされているのかが気がかりで

初めて担任の先生にうかがってみることにした。

「この先生のことを信頼していい」と、わたしのアンテナがピピッと反応したのだろう。


5年前にWISCで74と判定された彼は、

そのままの知的レベルでは現在8歳児レベルの知能しかないはず。

1学期の通知表に関しては、5年生としては至極標準レベルの成績を付けていただき、決してそれが下駄を履かせた結果でないことを確認できたことも

今日の個人面談の大きな成果だった。

担任曰く

「(WISC判定以上の成績をだせていることは)彼の日々の努力が身になった結果と判断したい」とのこと

それは、願ってもいないことだ。


彼の学校の特別支援教育に対する姿勢を初めて知ることができた。

担任のみならず、専科教員、養護教諭、特別支援指導員、スクールカウンセラー等々彼は色々な方々に支えられて育っている。

歴代の担任の先生が、彼の小さな失敗、小さな成功体験を細かく拾ってくださり、フォローしたり、褒めてくださっているおかげで、

クラスメイトからも暖かい支援を受けて誰からも可愛がられる子に育てていただいた。


6年生になって、やはり普通級の中学校への進学が難しい学校側が判断した場合、先生からご連絡をいただくということになった

適正就学は大事なことだけど

「適正」を判断するのは極めて難しい

その選択は子どもの一生を変えてしまう

今後1年、彼の将来のために冷静に見極めていこう

いつまでも、彼を支えていける母ではないことを心のどこかに置きながら


わたしの病態もご説明したが、非常に理解を示してくださり、

「何が何でも、生きるんだという強い信念でいてください。

こどもの寝顔がパワーに変わるはずですから」と励ましていただいた。

小学校高学年の大事な2年間を

素晴らしい担任の先生にもっていただけることを大変ありがたく思う

家庭教育はわたしに任せてください。

学校生活は、安心して、先生に託します。



にほんブログ村