破壊的カルトから身を守るために ２
― 正体隠しの伝道は、違法です ―
昨年のお盆号で表記の題の記事を書きました。あの団体
については、連日ワイドショーで詳しく報道されています
ので、お檀家の方々で私よりも詳しい方も多いかと思います。
注意していただきたいのは、正体を隠して近づいてくる
ことです。長年、統一教会被害者救済のため活動している
郷路征記弁護士は「正体を隠した伝道活動─偽装勧誘─
の違法性について」という文章の中で判決文の解説を通して、
統一教会側の行為の違法性を指摘しています。其の一部を
引用させていただきます。
「原告（被害者）らに対して、被告側（統一教会）は
統一協会という名称はおろか宗教の伝道活動である
ことすら秘匿し（セミナーや占いに勧誘してきた。）
宗教教義として説明されるより、科学的言説を用
いるなどして説明される方が、多くの人は、原罪や
霊界・因縁が実在すると信じやすい。このことが明
らかであるため、統一協会は、原告ら受講生が、
原罪や霊界・因縁が実在すると信じ易い状況を作出
するため、宗教性を秘匿するものと考えられる。
しかし、宗教性を秘匿して人に信仰を植え付ける
行為は、自由な選択に基づかないで隷属を招く恐れが
強い。特に、統一協会の場合、入信後の宗教活動が
極めて収奪的なものであるから、宗教性の秘匿は許容
しがたいといわざるを得ない。」
統一教会の主要な関連団体の一覧表も紹介させて
いただきます。霊感商法で販売する大理石の壺や
印鑑の販売会社もあれば、「ピースロード」プロ
ジェクトで政治家を巻き込んだ天宙平和連合（UPF）
など多数あります。これからは更に巧妙に正体を
隠しながらマインドコントロールを仕掛けてくる
ことも考えられます。お互いに注意致しましょう。
洞林寺護持会会報 令和5年新年号
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