仙台仏教会の研修旅行  其の2 

 

其の2,萬福寺御開山隠元禅師350回忌大遠忌法要

 

 

萬福寺開山 隠元禅師(1592‐1673)

 

 江戸時代前期に明から来朝した禅僧。日本黄檗宗

の開祖。中国福州(福建省)福清の出身。一度は志し

た仏道を捨てたが、23歳で寧波の普陀山にのぼり

仏道修行し,29歳のとき福州黄檗山万福寺で正式

に出家。その後,中国各地で修行後、43歳の1634

年(寛永11)に黄檗山万福寺(古黄檗)の住職となり

禅風を宣揚した。

1652年(承応1)より日本の華僑の菩提寺である長崎

・興福寺らの懇請があり、隠元は3年間の約束でこれに

応じ、1654年に来日。

 明の名僧の来日は日本の仏教界に大きな波紋を呼び、

その名声は幕府にも伝わり、1658年(万治1)江戸に

赴き、将軍徳川家綱に謁見、翌1659年老中酒井忠勝ら

の勧めで永住を決意、幕府から宇治の地に寺領を与え

られ、1661年(寛文1)一派本山としての黄檗山萬福

寺(新黄檗)を開創しました。

 1673年に遷化されて、今年で350回忌になります。

尚、隠元禅師以降も、萬福寺住職は中国人が住職を勤めて

居られたそうです。伽藍や境内の所々に、そういう由緒を

感じさせる中国風の灯籠や幕が飾られています。

 

本題の大遠忌法要に入りましょう。

 

  大遠忌法要が行われるのは、開山堂です。

  開山堂内に入れるのは、当役の僧侶と万福寺の奉賛会役員等の

  来賓だけのようです。我々や宗派寺院の団参の方々は開山堂前のテントで法要に

  参列させていただきました。

   我々参列者のため、本山の布教師さんが解説してくださってます。この日は

  10月と言うのに気温30℃とかなり暑い日で、大変そうでした。

 

   法要に出仕する黄檗宗の僧侶の方々は法堂と大雄宝殿でお参りしてから、

  開山堂に入堂されるようです。

  

読経が始まりましたが、知らないお経が続きます。

大悲心陀羅尼だけは、聞き取れました。でも、曹洞宗や臨済宗ともちょっと違う唱え方でした。

終わって、黄檗宗の管長猊下の御挨拶がありました。管長猊下は駒澤大学の先輩だそうです。

来賓や奉賛会会長の祝辞があり、法要は終了しました。

 

 終わってから開山堂の中に入らせていただきました。京都の寺院や神社は撮影禁止のところが

多いですが、こちらは撮影自由でした。

  御開山 隠元禅師尊像

 

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