四月八日は花祭りです

 

  四月八日は「花祭り」です。お釈迦様の御誕生日です。お寺ではお釈迦様の誕生を祝う法要を行いますが、降誕会(ごうたんえ)仏生会(ぶっしょうえ)あるいは灌仏会(かんぶつえ)という名称で法要をお勤めしております。でも、一般には「花祭り」という名称で親しまれております。

 

お釈迦様は約二千六百年前、インドのカピラ国の王であった浄飯王(じょうぼんおう)と摩耶夫人の間に生まれられました。マーヤー夫人が出産のために故郷に帰省される途中、四月八日美しい花が咲き乱れる「ルンビニー園」という花園で生まれられましたので、お釈迦さまのお誕生日を花祭りといって祝います。

仏伝では、お釈迦様は生まれてすぐにすっくと立ち、七歩あるいて右手は天を指し左手は地を指して「天上天下唯我独尊」と言われました。そして天の龍王がお釈迦様の誕生を祝って甘露の雨を降らせた。と記述されています。そのため、花祭りでは、其の時の御姿を現した「誕生佛」を花御堂の中にお祀りし、甘茶をかけて祝います。

 

 洞林寺では例年本堂に花御堂を飾り、甘茶を掛けてお参りしていただいております。また、昨年から本堂前にも誕生佛をお祀りし、一般の方々にも気軽に甘茶を掛けてお参りできるようにしております。

 

 

 

 桜の舞い散る中の、誕生佛もなかなか風情があります。本来なら、柄杓でお釈迦様に甘茶をかけていただきたいところですが、万が一コロナウイルスの感染が発生することが危惧されますので、柄杓を置きませんでした。そういう事情を御理解賜りますよう、お願い申し上げます。

 

 夜には、ライトアップしてみました。今年最後のライトアップになるかな。雷が鳴って雨が降ってきたので、1時間ぐらいで撤収とさせていただきました。

 

にほんブログ村 哲学・思想ブログ 仏教へ
にほんブログ村