前回の補足になります。前回は、私・学年コーチと、監督で、長男のチームが目指すサッカーに違いがあり、その結果として特にSHで選ぶメンバーが変わって来るということを書きました。

 

私や学年コーチが志向するのは、CB・ボランチを中心にショートパスでボールを繋いでいき、良い形でクロスやスルーパスを出して得点を狙っていくサッカーです。ポゼッションサッカーですね

他方、監督が志向するのは、CB・ボランチ中心であるのは変わらないですが、ショートパスで繋いでいくよりも、早い段階でディフェンス裏にボールを放り込んでいくサッカーです。カウンターサッカーという程ではないですが、ギャンブル性が高くても相手の泣き所にボールを積極的に出していきます。

 

監督とコーチで、この狙いの違いが出て来るのは何故なんだろうと考えましたが、私や学年コーチは、長男のチーム(学年)はポゼッションの点ではブロック大会上位等の多くのチームにも優位に立てるのでポゼッションをしていくという考えを持っていますが、監督としてはこのポゼッションサッカーは強い相手になればなるほど機能しづらくなるので、そうした相手に勝つ為に、ポゼッションで確度を高めるのではなく、ギャンブル性が高くても機会を増やしていくことを志向しているのだと思っています。

 

これはどちらが正しいとい訳ではなく、長男の学年についての評価の考え方の差なのだと思います。私と学年コーチは、少なくともブロック大会レベルではどのチームにもポゼッションでは優位だよね、と評価していますが、監督としてはそこまでではない、ということです。私と学年コーチは、贔屓目もあって長男の学年を実力以上に過大評価している、ということなのかもしれません。

監督は学年ごとに戦術は変えていて、学年によっては徹底的にカウンターサッカーをする場合もあります。学年ごとの特性に応じて戦術は考えています。

 

確かに、いくら長男のチームがポゼッションが得意といっても、相手チームの強度が高くなればなるほどミスが出易いですし、ポゼッションできない場面も増えてきます。ポゼッションに拘り過ぎると、チャンスの数が少なくなり、負けないかもしれないが得点も取れないということなのかもしれません。それよりは、どんどん前にボールを運んで、偶発的でもチャンスの数を増やしていく方が、得点を取れる確率は高まっていく、そんな狙いなのだと考えています。

 

なので、私や学年コーチと監督では、チャンスを作るための方法論に差はありますが、大きな差は無いということになります。このくらいの差になってくると、もはや好みとか判断の違いになってきますね。

 

監督の考えるサッカーをしようとすると、確かにSHは前に出るボールに反応するスピードなど攻守の切り替えの速さが重要になってきます。そうすると、ボールコントロールに少し難があっても、縦に走れる子を選びたくなるということかと思います。一方、私や学年コーチの考えに照らすと、SHもポゼッションサッカーのパーツの一つであり、ボールキープ力や突破力、周囲との連携が求められるので、それができる子を選ぶ、という差になってきます。

 

なので、監督の考えがおかしいと思っていたり不満がある訳ではないです。ただ、私や学年コーチがどのように考えてこのチームを作り育ててきたか、という点はきちんと説明していきたいと思います。