最近、長男のプレーを見ていて本当に上手くなったなと感じることがあります。凄みを感じるのはボランチで出た時のパス捌きですね。おそらく、新6年生も入れても、トップチームの中で「司令塔」としてはナンバーワンだと思います。

 

とにかく視野が広く的確にパスが出せますし、前が開いたらミドルシュートを打てます。パスはグラウンダーのパスの他、局面に応じて軽く浮かせたパスなど使い分けることもできて、ボランチで出場させると、本当にまさに「司令塔」だなと感じる時も多いです。同学年のエースの子もパスが捌けるので「司令塔」の要素はありますが、ドリブルで縦に仕掛けることが多く、ドリブルで一瞬かわしてミドルシュートを叩き込む場面が多いのでプレースタイルが少し違います。長男とエースのダブルボランチで出すと、長男が引き気味でゲームコントロールし、エースが長男のパスを受けてドリブル突破しシュートを叩き込むというコンビプレーが沢山見られて、これがチームの武器になります。

 

おそらく、チーム事情を一切考えなければ、トップチームでも新5年生でも長男とエースのダブルボランチがよいと思うのですが、チーム事情を考えると、長男はCB、エースがボランチになりがちです。長男のチームでは2-4-1を基本フォーメーションとしていて、2-4-1の場合、理想的にはCB2枚は、守備力や跳ね返す強さだけではなく機動力やボールコントロールが求められます。トップチームでも、新5年生でも、守備力・機動力・ボールコントロールを兼ね備えているのは長男が抜けていて、長男に足りない強さをもう1枚のCBが補うとすると、長男はCBから外せないという結論になってしまいます。監督・コーチによる会議でも、長男のポジションは議論になりましたが、ボランチが良いと思うもののチーム事情からCBにするという結論になりました。

 

長男のチームで2-4-1のCBは、守備の安定性・プレーの正確性と、ボランチやSHと連携してショートパスを繋いだり、CBのラインから前線に正確なパスをすることが求められます。守備はできてもボールを繋ぐ技術や正確性が無いメンバーが多い中で、長男がCBにいると、ボランチとは別にCBのラインからゲームを組み立ててパスを出すことができるので、CBに長男は欠かせないという結論です。

 

確かにボランチとは別に、CBのラインでもゲームを組立てられるのは強いとは思います。個人的には、エースと長男をボランチに並べて、2人の技術と持ち味活かして中盤で勝っていくのがよいのではと思いますが、まあ、目指すサッカー、狙うサッカーの違いということですね。監督はディフェンス重視で、ディフェンスラインに信頼できるプレイヤーを置きたがる傾向があり、その考えに照らすと、確かにCBに長男を置きたいというのはよくわかります。

 

私としては、長男が最も適性あるポジションはボランチだと思います。左右両足でプレーできて、体は強く、視野が広く、パスもシュートも上手いですし、何よりサッカーをよく知っていて、ボールタッチが多いと良さが活きます。Jリーグや海外の試合を動画で沢山みていて、質の高いプレーが何たるかもよく理解しています。ただ、様々なチーム事情を考えると、このチームで長男が任せれるべきはCBというのもわかります。私はコーチと言う立場ですので、チームとしての最適解を実現すべきですので、基本はチーム事情を優先して長男の起用を考えていくことになるかなと思います。ただたまにはTRM等ではボランチもやらせようかなと思います。