この土日は私が仕事で動けなかったですが、テクニカルコーチが特別にレッスンを開いてくれたので長男はそれに参加。

時間もあったのでレッスン終了後も1時間以上残って練習していたようです。テクニカルコーチは、ドリブルやリフティングなど基本技術をしっかり教えてくれるので、この年代の子にとっては有難いですね。もっとも、子供によって好き嫌いが分かれて、基本技術に興味ない子もいて、好き嫌いが分かれてしまいます。保護者コーチとしては、ほぼ全員にレッスン受けて欲しいと思うのですが。。

 

リフティングの重要性について。新4年生となった長男の学年は、最も遅く入った子でも2年生の一学期のため、全員が2年以上のサッカー経験があります。その中で、リフティングを20回以上安定的にできる子(ほぼ毎回20回超える子)は3分の1くらい、そのうち、利き足オンリーではなく、右左交互にリフティングできる子は更に半分程度に留まるという感じです。

チーム練習の中でリフティングはやっていませんし、リフティング検定のようなこともしません。リフティングは一人でできる練習ですので、練習時間も会場も限られる中、チーム練習ではあえてやらず、個人でやってくれというスタンスになります。

 

リフティングの巧拙は、一人で努力できるかどうか、基本技術を疎かにしてないかを示すバロメーターのようなものだと思っています。試合でリフティングそのものを使うことはあまり無いですが、浮き球トラップやボールコントロール、特に単に止めるだけではなく、次に繋がる止め方(行きたい方向にトラップするなど)の巧拙に関わってきます。

 

チーム内でもリフティングが得意でない子のプレーを見ると、トラップの正確性に欠くなど止める・蹴るの基本技術がしっかりしないな・・と思うことが多いです。上手くコントロールできないのでボール取られたりミスしたり、ボール受けると一旦動きが止まってしまうのでテンポが悪くなりディフェンスに追い付かれたり、ということもあります。そして、基本技術を疎かにしているので、プレー全体にどことなく余裕が無く、周囲が見えずにドリブルして自滅したり、パスを読まれて止められたりということが多いです。

 

リフティングがきっちりできるエースの子や長男を見ていると、トラップが正確で次に繋がる止め方ができているので、相手に詰められたりボール取られることが少ないです。リフティングが上手く無い子と比較して、時間に換算すると1秒あるかどうかくらいの差にしかならない気もしますが、この1秒の差があるとプレーの選択肢や余裕が大きく変わってくるので、この差が大きい気もしますし、その所以はボールコントロールの差で、それがリフティングの巧拙に表現されているということかと思います。

 

そして、チーム練習ではリフティングをほぼやらない以上、このリフティングの巧拙の差は、個人で努力しているかどうかの差でもあります。自然にリフティングができるようになることはなく、コツコツとボールに触り、どのように触ったらボールがどう動くか何度も試してできるようになります。シュートなど好きな派手な練習だけしていても上手くなりません。ただボールコントロールに直結する技術ですので、これを疎かにしているとプレーの正確性・スピードに影響があります。それに気づいてコツコツ努力した証がリフティングなのかなと思っています。

 

ボールコントロールの重要性は繰り返し伝えているテーマですが、心に響いて努力に移せている子は少ないですね。一人でも多く気づいて取り組んで行って欲しいなと思います。