保護者コーチとしてチーム一人ひとりをよく見るようにしてますが、この1年くらいで伸びている子・伸びてない子がハッキリと区分できます。

 

長男個人で見ても、昨年の今頃は足元の技術に課題があり、ドリブルに自信がなくボール持っても捌くのが中心、ただ運動能力の高さ・体の強さ・堅実なディフェンス力・左右両足を使える・聞き分けの良さ(監督コーチ指示に従う)からセンターバックを任されていました。今は、テクニカルコーチの指導が良かったようで、足元の技術もかなり向上していて、ドリブルを持てるようになったので視野も広くなり、局面局面で、ドリブル・パス・シュートの最適な選択ができるようになっています。また、キック力もついているので、ゴールキックをGKの代わりに蹴ったり、バックパスからのロングシュートもゴールを脅かすようになっています。

 

その他、Aチームの子でいうと、伸びている子として、エースの子は更に足元の技術は向上するとともに利き足とは逆足でのシュートも強くなっています。

また、チームで一番背が高くリフティングが最もできる子はボールコントロールが更に向上しゴール前ではループシュートなどキックも多彩となり、体格を活かして体を当てたり押し込むプレーも増えてきました。

チームで最もスピードがある子は、体も強く、キックもディフェンスもできるので、定位置であったサイドハーフのみならず、サイドバック・センターバックもできるようになりました。

BチームからAチームに上がった子は、ドリブルの突破力があり、キックもチーム内で一番高く上がるので、ドリブル突破し、その後のクロスも高くチームに貢献しています。

 

他方、伸び悩んでいる子もいます。2年生時にクラス別にチーム分けした直後からAチームに入っている2人がいますが、他のAチームメンバーに比べると見劣りするな・・と感じています。

 

1人は、体が小さく、運動能力の点でもやや周囲に比べると劣ると思う場面が見えてきた子です。小さい頃からサッカーをやっていたので技術力は高いのですが、体が小さいこともあってか、コンタクトプレーに弱く、性格的にもガツガツとガッツがあるタイプでもなく、キックやパスもパワー不足、左足が苦手といったところです。クラス分けした直後は技術に一日の長がありAチーム内でも上位でしたが、今はスタメンに残るのが怪しくなっています。ただ、この子は最近は変わってきていて、課題を伝えた後は、体を入れたりガッツ溢れるプレーが増えてきましたし、苦手だった左足もトレーニングしているようなので、変わってくるかなと思います。

 

もう1人は、体が小さいことに加え、自分勝手なプレーが多い子です。体が小さくコンタクトプレーに弱いので、体を当てることができない、監督・コーチの指示に従えない(正確には言葉では従うが行動できない)という子です。スピードはあるのですが軽い感じで、プレッシャーがキツい場面では中々輝かないタイプですね。本当はトップをやりたいようですが、スピードはあるもののトップに求められる力強さが全くなく、センターのポジションはできないのでサイドハーフ一択ですが、自分で突破することは得意ではなくパスに反応するタイプです。スタメンで試合に出られないことが増えてきましたし、課題は伝えているつもりですが、それを受けて課題解決に向けて努力している雰囲気も無いので悩ましいところです。

 

この2人に共通するのは、体格がやや小さいので当たり負けをすること、それもあってか運動能力の点でやや劣ること、得意プレーが限られていて苦手が多いので使いどころが難しく、それぞれ任せられるポジションが限定してしまうという事情もあります。Aチーム上位メンバーであると、ユーティリティが高いメンバーが多いのですが、このコーチ側で見ていても使いどころ難しいなとも思います。

 

伸びている子と比較すると、伸びている子は保護者の方が熱心に付き添っていて、課題を伝えると翌週には少し改善しているような子ですね。上記2人もそうですが、Aチームの子は週末のチーム練習以外にも平日はスクールに行ったり公園で自主練したりしていてそれなりに熱心に努力しています。差が出るのは、身体能力の点はどうしようもないですが、課題を踏まえた努力をしているかしていないかの差では、と思います。

平日にボール触っているといっても漫然と触っていたり、友人とミニゲームしている程度ではあまり改善はしないですよね。それよりも課題を明確にして、そのための対処に資する練習(左足課題の子は左足キックするとか)を集中的にやる方が、当然ですが改善は進みます。

 

なので自分勝手に好き放題やるのではなく、課題を明確にしてその対処に力を入れる、それが伸びるか伸びないかの差に繋がってくるかなと思っています。