宇宙が味方する生き方/伊藤 忠彦

前作の【宇宙が味方する経営 】で一部上場企業の銀行の頭取


が、宗教や神・宇宙・スピリチュアルというキーワードで経営を


語っていることが衝撃的だったので、次作である本書も期待


して読んでみる。


経営ではなく生き方がテーマなので、一段とキリスト教の


教義を解説した内容が多く、少々消化不良な感じもするが、


全体的に共感することが多く読んでいて気持ち良い。


自然界の法則は、四次元、五次元といった天界の精神法則が、


三次元界に降下してきたもの。


それは自然界というものを、人間の魂を学ぶ教材として神が


提供しているかだと考えます。人間の合理性に訴えるには、


目に見える三次元の法則で説明しないことには、目に見えない


四次元、五次元のことがらが理解出来ません。


自然界の法則を学ぶことで神の精神法則を学ぶことが出来た


のだと思います。


四次元・五次元があるという考え方は、女性物理学者の


リサ・ランドール氏の「ワープする宇宙」で提唱している説で、


この夏から稼動しているスイスの高速加速器での実験で


証明される可能性が高いという。


多くの物理学者が「神の存在を否定できない」と言う発言


と通ずるところがあるのだろうか。


物理学者や宗教家に関わらず、違う領域で一流の人が


似たような表現で言い始めている気がする。


この10年で、スピリチュアルな表現が一般化しつつあるが、


この先10年では全く違う世の中になっているかも知れない。