西日本新幹線全制覇作戦 その2 | 私立聖祥学園 勇者倍

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フィギュアで遊ぶブログです。購入品の報告や茶番、日常生活にアニメキャラを織り交ぜていくちょっと痛いブログ笑

 

さて、前回は乗り得なひかり号で福山までやってきました。今回はこだまの専属の車両を一気乗りします。

 

第2走者 福山 8:44発 こだま 839号 広島行 700系レールスター 

 

 

 

 

新大阪の時点で先発していた列車ですが、ひかり531号が手前の新倉敷で追い抜いていたので待ち時間もなくスムーズに乗車。車両はかつてひかりレールスターとして名を馳せた700系7000番台です。山陽新幹線完結型の0系ウエストひかりの後継として登場した車両で、老朽化していた0系を置き換え、500系が投入されていたのぞみとの性能面で格差を解消しました。

 

 

 

 

 
 

 

ウエストひかりの後継を謳うだけあって、快適性が重視されており、4~8号車指定席は2+2の4列サルーンシート、内4号車は放送が流れない静粛性特化のサイレンスカー(注:現在は放送が流れます)、コンセントと大型テーブルが備え付けられた車端部のオフィスシート、8号車運転台寄りには4人用ボックスシートを備えたコンパートメントと車内設備はバラエティー豊かなものになっています。現在はこだまの運用が中心で、定期運航でのひかりレールスターという列車名は6時11分新下関始発の590号岡山行を残すのみとなっています。さらに言うと、その590号も博多方面から追ってくる速達列車との接続を考慮してただ一つ厚狭駅を通過していることがきっかけでひかりを名乗れているに過ぎない、言ってしまえば9割こだまになりかかっている列車だと個人的には考えています。元々ひかりレールスターが担っていた、のぞみに準じる速達性と快適性の両立という役割は現在、2011年九州新幹線全通を機に登場したN700系7,8000番台がさくら・みずほとして受け継ぐ形となりました。

 

ただ、新幹線におけるコンパートメントは今現在700系7000番台固有の設備(N700Sにも優等席として導入予定あり)であり、こだま845・847・865・840・856・858・860・866号では3人以上の利用で使用することが出来ます。(注:1人で3人分の指定席料金を払っても使用できない)

 

 

 

 

 

 

 

 

 
 

 
 

 

せっかくなので残機を消費して指定席にも乗車。さくらやみずほには何度か乗車しているので、2列のサルーンシートが珍しいという感覚はないのですが、小学校の修学旅行ではノーマルの700系を押し付けられて7000番台に乗れず仕舞いだったので、悲願の乗車となりました。兄貴はレールスターだったのでよく自慢されましたがこれでようやく対等?になりました笑

 

 

ただ、24年前の車両なので床の汚れが少々気になるなどガタが来ている印象も拭えませんでした。N700Aの8両化が進むと500系に続いてこちらも引退か..。

 
 
新尾道駅で後続のさくら545号に追い抜かれます。普段はこだまに乗らないのでこういうシチュエーションは初めてだったりしますが、乗降ドア越しでもわかる凄まじい風圧で車体が揺らぎビビりましたw 昔はレールスターが0系や100系相手にやっていた所を想像すると諸行無常を感じずにはいられません。
 

 

 

三原に9時ちょうどに到着。

 

悲報、裏切り者の代名詞にされてしまった小早川さん、居城跡地も容赦なく新幹線駅にされてしまう。

 

ここで博多から来たこだま842号に乗り換えないと企画が崩壊するので乗車時間わずか16分で泣く泣く降車。フォロワーさんとコンパートメント貸切ってブンドドしながら博多に行きてぇ!福岡でワンフェスみたいなイベントやってくれませんかね?←  

 

 

第3走者 三原 9:12発 こだま842号 新大阪行 500系V2編成 ハローキティ新幹線

 

 

 

 

 

 

 

 

はるかのラッピングといい、やけにハローキティを推す西日本が500系V2編成を魔改造して誕生した車両。魔改造の歴史は2014年にさかのぼりプラレールカーの運行に際して、1号車の客室を取り払ってフリースペースとしたことが始まりです。その後2015年からはエヴァ新幹線になって1号車はエントリープラグと化し、現在はHELLOW!PLAZAに再び劇的ビフォーアフターされて沿線各地を都道府県別にピックアップして紹介するブースになっています。限定グッズの購入も可能。今年の6月6日から9月24日までは兵庫県。

 

 

 

 

2号車自由席は内装がデコレーションされたKAWAII!ROOM。好きな人には堪らない空間ですが、落ち着いて旅をしたい私としてはあまりにも派手すぎるのでちょっと苦手な雰囲気です笑

 

 
 
 
 
 
 
 
 

 

通過待ちの時間の時間も含めて18分で車内を探索。

 

 

 
 

 

 

新尾道には9時18分に到着して再び広島方面へ向かいます。

 

 

第4走者 新尾道 9:33発 のぞみ 841号 博多行 500系 

 
 

 

今回は新尾道に特別臨時停車をしてくれたようです。1997年にデビューし山陽新幹線内で初めて時速300キロ営業運転を実現した車両で、その独特の外観から車両自体の人気も高く「500系は永遠にのぞみでなければならない」という認識が世間に浸透した結果、現在にいたるまで「のぞみ」としての運行が継続されています。N700系よりも前に開発されているので車体傾斜装置が搭載されておらず、また座席配置が既存の車両と違っていたため代走時の案内にも支障きたすからか東海道新幹線での運用からはわずか13年で離脱していますが、山陽新幹線の区間では問題なく300キロ運転ができることから、のぞみとしての運行を継続しました。山陽新幹線完結の運用となってからは、旅客需要に合わせてW編成を8両のV編成へリニューアル。レールスター同様、内装は快適性を重視したものに改造されるようになり、指定席車両にはレールスターの2列サルーンシートに座席を交換、その際、グリーン車もそのまま通常の指定席へ転用することで改造コストを抑制することに成功しました。こうしてリニューアルされたV編成は「ウエストのぞみ」として山陽新幹線におけるのぞみ・みずほを補完する列車として最速達種別の一翼を担うこととなったのでした。

 

何?500系はこだまでしか運用されていない?いったい何を言っているんだ。

 

500系はのぞみ。

 

いいね?(圧)

 

異論は認めない。

 

ここまで茶番。

 

長々と申し訳ありませんでした(笑)

 

 

私は新幹線車両の中で500系がもっとものぞみ運用にふさわしいかっこいい車両だと勝手に考えています(笑)

 

でも、同世代には同じ考えの人が結構いると思うんですよね。特別にのぞみの停車パターンで運行されるツアーが設定されるのもその証左でしょうか。

 

第4走者 新尾道 9:33発 こだま 841号 博多行

 

ここから真の車両概要。

 

 

 

 

500系は1997年にデビューしたJR西日本単独開発の車両です。15メートルにも及ぶロングノーズと戦闘機を彷彿とさせるキャノピー型の運転席、強度を保ちながらもより軽量であるアルミハニカム構造を採用、プラグドアによって表面の凹凸をなくして空気抵抗を抑えた円筒形の胴体、翼の形をしたパンタグラフを備えたその車体は既存の新幹線車両とは一線を画す斬新な姿でした。とにかくスピードアップに全振りした車両で、すべての車両が電動車であり、空気抵抗を抑えた車体は300キロ運転に大きく貢献するだけでなく、それに伴って発生する騒音(トンネル微気圧波等)を軽減する役割も担っています。これにより、環境庁(当時)の定める騒音規制を無事にクリアして晴れて500系は営業速度時速300キロ運転を実現したのでした。なお、阪神大震災で車両の制動距離が見直されるまでは320キロの運転が想定されていたとのこと。320キロといえば言わずと知れた東北新幹線内でE5・H5orE6系が出す日本の陸上交通で最高の速度。これよりも15年以上早い実現を目指していたことを考慮すると500系がいかに優れた性能を持っていたかがわかります。

 

 

 
 
 

 

と、車両の性能だけを見ればオーパーツとも呼べるほど未来を行っていた500系なのですが、スピードに全振りした車体は運用面・居住性で大きな課題を残すこととなりました。ロングノーズの先頭車に乗降扉を設けることができなくなっただけでなく、先細りする構造が客室末端まで食い込んで荷棚のスペースが消失。また乗車定員確保のために300系より狭い車体で無理やり座席を確保したことで配置もおかしくなり、代走時の案内が面倒になりました。また、円筒形の車体であるため窓側の圧迫感が他の車両と比べて強いという感想もよく聞かれます。

 

これらの問題点が積み重なって500系は2010年に東海道新幹線から追い出され、以後は8両編成に改められてこだま専属の車両となりました。

 

 気が付くとこだま運用の期間の方が長くなっている500系。寿命が20年と言われている日本の新幹線車両中ではかなり長持ちの車両ですが、つい最近になってN700Aの8両編成化計画が浮上。500系が置き換えの対象となってしまい、現在現役の6編成からさらに4編成がなくなることになりました。

 

7月24日 追記

 

JR西日本から2027年を目処に引退することが正式に発表されました。↑に書いた通り、引退前でも徐々に数が減っていくので今のうちに乗ることを強くおすすめします。

 

 

 

世代の人には絶対的ヒーローと言ってもいい伝説の車両、乗れなくなる日もそう遠くはないのでしっかり目に焼き付けて起きます。

 

 

 
 

 

 

というわけで、指定席の権利を1つ行使して6号車に乗車。他の指定席と同様4列シートですが、6号車だけは枕、フットレスト、オーディオが取り除かれていますが、グリーン車の設備を転用したものになっています。

 

心做しかサルーンシートよりも重厚感を感じますし、座り心地もいいです。

 

のぞみ時代には高嶺の花だったグリーン車に巡り巡ってタダ乗りできる日が来ようとは当時は夢にも思わなかったですw

 

のぞみの停車パターンで運行されるツアーがあったらぜひ乗ってみたい。

 

 

 

 

8号車の新大阪寄りには子ども向けに疑似運転台が設けられています。

 

速度計に反射して映り込みがある上に、数秒間どっちがマスコンか分からずに操作がグダグダになったので動画はなし←

 

在来線と反対だからややこしいのだ。

 

ちなみに速度計はマスコンの操作のみに反応しているようで、1ノッチでも入れれば速度計の数値が自動で300まで上がり、オフにすると0になります。その数字の上がり方また極端で、目視ですが、1秒につき10km/h加速してました。加速性能が優秀とされるN700系統の起動加速度が毎秒2.6km/hなのでほぼ4倍の性能。やっぱ500系最強じゃん!(注:あくまでも疑似運転台の演出です)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 RED WINGの大軍とマツダスタジアムが見えると広島に到着。こだまシリーズを消化したのでここで引き返すのもありでしたが、せっかく乗り放題のきっぷを持ってるので、昼ごはんは博多まで行ってラーメンを食べると決めていました。

 

ちょうど、こだまのすぐ後ろにまだ乗ってない車両が迫っていたので広島で乗り換えます。

 

その3へつづく。