生気に満ちた演奏だった
ご訪問ありがとうございます。
暖かい師走から一気に冬の寒さが到来して体に堪えます。
昨日は、寒い中、「第九」のコンサートに出掛けました。
「道義 最後の第九」コンサートへ
大阪での「第九」は年末の風物詩と言えるほど定着している。
ザ・シンフォニーホール(大阪市北区)では
12月17日「道義 最後の第九」(大阪フィル)
12月24日「第九 de クリスマス」(テレマン)
12月28日「21世紀の第九」(日本センチュリー)
の3公演が予定されている。
ザ・シンフォニーホール
ベートーベンのメッセージ
コロナ禍がやっと一段落したと思ったら、「終わらぬ戦争」が続き、さらに
イスラエルの侵攻によるパレスチナ自治区の市井の人たちの悲惨な映像が
報道されている。同じ悲惨な体験を知る日本人の一人として、その悲しみや
苦しみや辛さが少しは分かる。戦争はしてはいけない。戦争で一番苦しめら
れるのは、いつも市井の人たちだ。
ベートーベンは、200年も前に平和を希求する不滅のメッセージを音楽を通
して発信している。世界のより多くの人たちにこのメッセージが届いて欲し
いと思う。
ルートヴィヒ・ファン・ベートーヴェン(1770-1827)
素晴らしい演奏だった
ベートーベンは 交響曲に人間の声「シラーの詩<歓喜に寄す>」を取り入れ
た。当時としては類を見ない発想だった。
それを、最終章に持ってきて、「音とコトバ」が一体となったメッセージを
演奏は伝えてくる。聴いていると、色々なことが脳裏に浮かんできて、体が
鼓舞され、涙腺が緩んでしまう。
会場の誰もが、それぞれの受け止め方で感動したに違いない。演奏が終わる
と、満員の客席から盛大な拍手が鳴りやまなかった。
指揮の井上道義氏、大阪フィル交響楽団約60~70名、大阪フィル合唱団約
120~130名、4名の声楽ソリスト。これほどの大勢が呼吸を一つにしての
迫力のある演奏は素晴らしかった。
ご覧いただきありがとうございました。