難物サボテン/大龍冠の栽培
今日、輸入球の大龍冠が花を咲かせました。
大龍冠は、刺サボテンの王者の風格を持つサボテンです。と同時に、栽培困
難種としても名高いサボテンです。そういうサボテンなので、開花を見ると、元
気に育っている証ですから、嬉しいやら安堵するやらです。
大龍冠の栽培では、他のサボテン同様に、根をしっかり出させることが大切で
す。特に、輸入球の栽培では、輸入後に根が伸びないと生長が止まってしま
います。その後は、刺色や肌色が褪せて、ミイラ化の運命を辿ります。
私の温室でも、そういう瀕死の輸入・大龍冠が居ます。(15年前の輸入球)
大龍冠の栽培のポイントに、生長時期の見極めがあります。生長が極めて遅
鈍で、何月から何月まで動いているのか、何時水やりをするのか、見極めが
難しいサボテンです。水やりを失敗すると、他のサボテンのように許容してくれ
そうになく、お陀仏になる可能性大です。
新刺が出て、それが伸びる様子は目で確認できるので、新刺に着目して生長
を見ていくのが好さそうです。近縁種の龍女冠よりも、生長開始がやや遅いよ
うに思います。(開花前・白い綿毛が蕾)
大龍冠は、5月中旬から6月中旬までは、好く動いています。そして7月中旬に
開花です。この短い生長期に水を数回やれば球体は膨らんで、ほとんど、1年
を越せる体力を維持します。開花期の夏は、シリンジだけで、通風を図ります。
(開花前・素ガラスで強光線栽培)
この大龍冠は、2005年のアメリカ旅行で、ラスベガス郊外の「ブルーダイヤモ
ンド・ナーサリ」と言うサボテン屋さんを訪ねた時に購入しました。
露天栽培で十数本の大龍冠が地植えされていました。一球、一球に管理番号
が付いているので、開発工事の現場から公認の許可を得て掘り出した物と思
われます。タグには「この札を付けて栽培すること」と書かれています。サボテ
ンが生きている限り、札を持っておくようにと言われました。
そういう経緯があり、アメリカの業者さんが一度、地植え栽培していたので、根
の状態がよく今の順調さがあるのだろうと思います。
こちらは、種を撒いて実生で育てている大龍冠です。径8㎝で十数年を要してい
ます。生長の遅いサボテンです。
輸入の大龍冠は径19㎝、高さ20㎝です。原産地球ならではの大球です。
どちらも思い出のサボテンで、大事に育てています。






