山の守り神様のようなサボテン
第2日目の訪問地①
昨晩、宿泊したシティのヒルトンホテルを午前7時10分に出発。レンタカー店に寄
り、手配していたハイエース2台に分乗して、「巌」(Echinocactus ingens)の
自生地を訪ねた。
シティから86号線を北東約180キロの所にある「パチューカ」ヘ向かう。シティの道
路は混雑していた。メキシコもこの日からゴールデン4連休とのこと。家族で出かけ
る車も多い。車が多いのに排気ガス規制が緩いのでスモッグで青空がさえない。
シティは標高2240メートルの高地にあり周りを4000メートル級の山に囲まれた盆
地にあり、大気の通りも悪いようである。
窓外に目をやると、延々と連なる山は住宅で埋め尽くされている。都市圏の人口が
二千万人で世界2位だから家の数が多い。日本だと危なくて山を家で埋め尽くすこ
とはできないのだが、メキシコならではの光景である。
午前11時頃、パチューカの町に到着。パチューカはメキシコ・サッカーの発祥地であ
り、また、イギリス人が鉱山を開いて栄えた町でもある。現在は、観光地になっていて
訪れる人も多く、この町を通り抜けるのに時間を要した。
車は、パチューカの町を通り抜け、さらに30キロ奥のベナード(Bernardo)の谷へ向
かった。
午前11時45分到着。車から降りると目の前に教会の礼拝堂があり、その裏手の低
い山が「巌」の自生地だった。
おお!見える、見える。皆は山への踏み分け道を見つけて急いで登る。
おお!巨大な「巌」が、彼方こちに。近付いてみると凄くデッカイ。
一番デッカイ「巌」の側で、各人、スナップ写真を撮影。
おお!こちらは背が高い。2m50㎝はありそうだ。見事な古木である。
有名な本、平尾博著「原色サボテン写真集」では、「巌は球径125㎝、高さ150㎝くらい」
と記されている。それでも、デカイと思うのだが、ここのはそれ以上だった。
山の守り神様のように鎮座しておりました。低い山の平地に根を下ろす巌は、水分を沢
山補給して、大きく育ったに違いない。崖に生える金鯱との違いを思う。
趣味家が栽培するには、巌は大きくなるので手に負えないサボテン。私も、栽培したこと
はないし、これからも作らないサボテンである。それでも、自然の中で向かい合ってみると、
堂々としたエキノカクタスの横綱にふさわしい風格に感動しました。と同時に、「巌」と命名
された意味が分かるような気がしました。





