母が亡くなって
脱け殻のようになってしまった私
主治医の先生は
『誰しも悲しくてつらいものです』
『時が経つと落ち着いてきます』
『時が経つのを待ちましょう』
なんて当たり前の事を言われても
母が苦労している姿を
小さな頃から見てきた
40歳過ぎで難病と診断され
30年も闘ってきた母
そんな母の事を想わない日なんてない
時が解決してくれるとは1ミリも思えない
いつも家の事
舅姑や父の事や仕事で忙しくしていた母に
思いっきり甘える事なんて出来なかった
1人で悩んで
1人で考えて
1人で苦しんで
1人で悲しんで
1人で泣いていた
小学生の頃
母の気を引くために
家でわがまま言って
大声で泣き叫んだ事もあった
自分の気持ちを言葉で表せない分
抱っこしてもらっていた
高校生になっても
時々抱っこしてもらったり
一緒の布団で寝る事もあった
母から
『どらうんちゃは膝を立てて寝るから
冬は一緒の布団で寝るのは寒いよ』
と言われた事もあった
1人で頑張ってきたみたいに言ってるけど
本当はいっぱいわがまま言って
たくさん困らせてた幼少期
1人で頑張ってきたのは私ではなく母
そんな母の側にいる事しか出来なかった私
毎日母と過ごした日の事を思い出しては
涙を流している
事情があって納骨出来ないままでいる
遺骨は妹の家にあり
姪っ子達が毎日手を合わせてくれている
お寺の住職さんには
『今はいろんな形の祀り方がありますから
ご遺族の方のお気持ちの方を優先されたら
いいですよ』
と言われ、
今は納骨せず
時が来るのを待っている
明日は姪っ子達から遊びに来て欲しいと
言われ、子ども達だけ迎えに来てもらう予定だけど
体調が良かったら母の所に言って手を合わせたい