午前5時46分。
早朝の揺れ…
座敷を寝床にしていたあたしの横をバタバタと走る姉。
窓っ!
窓開けて~
意味がわからずボーッと眺める。
テレビ画面に写し出される変わり果てた街の映像と、亡くなられた方々の名前リスト…
時間と共に増えていく(確認されていく)被害…全貌はわからない。
俺の誕生日…一生忘れられない。
この日は喜んじゃダメな日。
まだ10歳だった弟のつぶやき。
20年前のあたしの記憶…
当時中学生だったあたしは地震に対しての行動をとることは出来ず、高校生だった姉はとっさの行動を…
築50年目前の古い我が家…
姉の取った行動は地震で家の土台が歪んだとき窓や扉が開かなくなり逃げられなくなる危険を考えた行動。
あたしは布団から出ずにボーッと…
父・母は姉の声で目が覚めたらしい。
揺れには気付いたけどそんな大それたことだとは思わずに…
20年前の自分と今の自分、
あの瞬間…どう動けるか?
2年前?
震動4の地震があった。
こたつで寝てたあたしはとっさにこたつの中に潜り込んだ。
あたしが顔を出していた場所の横には大きな食器棚があったから…
揺れがおさまってから行動開始。
棚から落ちたもの、壊れたものはないか?
屋根瓦が少し落ちていたのと、ごちゃごちゃおいてたいろんなものが倒れてた
片付けしなきゃな~
ダーリンマンションに居るときに震動3の地震。
2階に住んでる。
揺れが少し長めに感じた…
そして揺れが終わった頃に棚の上に置いてたボーリングのピンの形をした貯金箱が落ちてきて割れた。
壁際に重ねてた本棚の本も落ちた…
危ないなっ!
高い場所の物は固定するか置き方考えなきゃっ!
本も高く積むとヤバイな~
車の運転中に遭遇した地震。
最初は揺れに気づかなかった…電線が上下に大きく揺れていて…あっさっきのは地震だったんだっ!
交差点手前だったのでハザードを付けて路肩に停車…もちろん後続車に気を付けて…
回りの車も同じように状況確認のため停止…しばらく停車したあとは何事もなかったように走り出す。
急ブレーキはダメ…ハザード付けて後続車に気を付けながら安全な場所に退避…
その時に思ったことを実践できてる?
あたしはダメ…思うだけ。
いざというときにどうする?
知識だけ学んでも行動にうつせない…
あれから20年…
年に数回遊びにいく神戸の街並みにあのときの傷跡は気づけない。
忘れられていく記憶。
でも終わっていないんだよね。
淡路島に遊びにいったとき、野島断層を見に行った…
家の中を断層が走り大きくズレた壁…
深く刻まれた傷跡は今も語りかけてくる
だけどその場を訪れた人にしか知られない現状。
野島断層って知ってる?
今だけ…この瞬間だけでも…
震災に思いを馳せる。
鎮魂の祈りを込めて…
