2016年11月06日

 

漫画家、あすなひろし……2001年3月22日、肺がんのため他界(享年60)。

私が、あすなひろしさんの死を知ったのは、友人の漫画原作者から、あすなさんが亡くなってから、半年ほどたってからだ。
私は、即、ネットで検索して、あすなさんに関する情報を集めた。
結果、ネットで出会った、T氏から連絡が来た。

「今度、あすなさんを偲んで、目白の喫茶店で、みんな集まります。あすなさんのお姉さんも、広島から参加されます」
……何!? お姉さんもいらっしゃる!!

私は、あすなひろし…という漫画家が、作品では子供の頃から愛読し、虫プロ商事の編集では、19歳で初めてあすなさんと会って、担当するようになってから、人間・あすなひろし、が大好きになっていた。

あすなさんは、COMで担当し、秋田書店で創刊したプリンセスに、私が強引に引きづり込んだ。
……以来、私の退社後も、秋田書店でずーっと描く羽目になるのだが……( ̄∀ ̄;)
因みに、ひとみでは、漫画家・立原あゆみさんを引きづりこんだが、やっぱり私の退社後も、ずっと秋田書店に残っていたようだ。

あすなさんと会わなくなった後、自分のHPに、具体的なエピソードを書き込んだほど、大好きだ。

私は、あすなさんがどうしているのか、時々、思い出していた。
あすなさんの性格や、美的意識の高さから、漫画誌を描いてないな…という時点で、彼は、畳の上で死ねるだろうかと、心配しながらいつも考えていた。
だから、彼の最期が、とても気になっていたので、お姉さんが上京するとなると、それを知るには、千に一遇の機会だと思った。

あすなさんのお姉さんは、彼女が3歳のから時、いきなり赤ん坊のあすなさんを親から預かり、以来、ずーっとあすなさんを我が子のように面倒を見て来たという。
あすなさんの描く女性像は、そのお姉さんが強く反映している。

亡くなる前のあすなさんは、ご実家に戻り、病気療養していた。

私が初めて訪ねた、彼が療養していた部屋は、フローリングに大きな窓があった。
私は、その床に寝ころび、窓の外を眺めた、
……あすなさんは、どんな思いで、窓から見える青空を見たのだろうと、知りたかった。
私は、あすなさんの人生最後の時期を、大好きなお姉さんのもとで過ごしたと聞き、とても嬉しかった。
その様子を、機会あるごとに、お姉さんより今もお話して頂けて、いかにもあすなさんらしいエピソードだと、もっと嬉しかった。


目白の喫茶店には、様々なあすなファンが、あすなさんのお姉さんを中心に集まっていた。
あすなさんは、肺がんのために入院し、奇しくも、担当医のM先生は、あすなファンだった。
最期も、そのM先生に看取っていただいたようだ。

あすなひろしの選集を作るために、M先生は、百万円を寄付して下さったそうだ。
後日、そのM先生とも、彼の勤務されいいる広島の病院でお会いしてけれど、とても優しい方だった。

作品リストは、あすなさんに関して、とても詳しい小松どどさんがいて、作品リストも作っていた。

で、「編集するのは……えっ(・・? 私……(・・?」
当然、編集経験者の私に、あすなひろし選集を作る担当が回ってきた。

会計、選集をみんなに知ってもらうための宣伝展開や、その他の雑務は、T氏が引き受け、小松どどさんを中心に具体時な作品選別が始まった。
選集のあとがきに、いろんな漫画家さんに、イラストや文章を、無料でお願いしていた。
私の親しい漫画家さんにも、今は大御所となっているにも拘わらず、昔からの知り合いということだけで、何人にもお願いの電話を入れ、手はずを整えた。
源太郎さんの、ご協力も大きかった。
……源さんのあとがきの、原稿を書く締め切りには、遅くて、その都度、締め切りの修羅場を思い出していたけどね…(笑)

皆さん、あすなさんの選集、というだけで、直ぐに快諾をいただけた。
漫画家の皆さま、その節は、大変お世話になりました。今でも感謝しておりますm(__)m

しかし、私の漫画さんへの、電話依頼後、T氏からは、何の連絡もなく、きちんと頼んだイラストやコメントは届いたのか、とてもヤキモキしたものです(:_;)
……だって、当の漫画家さんに、無償でお願いしているのに、結果、催促しているみたいな連絡はとれましぇ~ん(:_;)

その都度、T氏へ何度か催促して、ようやく選集自体が送られてきていた。
そして、私は、電話依頼をした漫画家さんのあとがきが、ちゃんと入っていることを、その都度知った。。
終いには、漫画家さんに、電話依頼は、したものの、どうなっているのかさっぱり分からなかった。選集も、当然送られてきません。

これは、私の勝手な推測ですが、今までの選集作りの仕事ぶりからして、
彼は、虎の威を借りる狐…ならぬ、あすなひろしというブランドを利用して、己自身の商売に結び付くような展開を始めていたようです。

後日、あすなさんのお姉さんから、選集や復刻した単行本などを、たくさん送っていただきました(´▽`)

でも、結果、私の好きな漫画家さんには、私が不義理をして、疎遠になってしまった(:_;)
……これは、正直、今も辛いです。


今は、あすなさんの甥っ子さんが、あすなひろしの公式HPを管理しています。
これは、本当に安心しました(´▽`)

甥っ子さんが、中心となって、あすなひろしの回顧展も開かれた。
私は、とても嬉しかったです。

展示会の初日、私は、バイトが忙しくて行き辛かった。
また、オープニングの華やかさは嫌だという、漫画家の矢代まさこさんが後日に行くというので、私は、彼女と後日に伺いました。
京都のCOMの座談会以来、久しぶりに、矢代さんとも会えたので、コレはこれで嬉しかったです♡

今は、あすなひろしさんに関して、甥っ子さんが、完全管理しています。

あすなひろし公式HP……http://asunahiroshi.jp/
A5判のシール…これは、お姉さんも、色々とご利用なさっているそうです(´▽`)
サイト……http://asunahiroshi.jp/about-this-site
あすなひろしバイオグラフィー……http://asunahiroshi.jp/biography

私のHPです。………http://doranekosora.sakura.ne.jp/