アルプスの少女ハイジ的思考回路 -4ページ目

アルプスの少女ハイジ的思考回路

人生の指標となる、ちょっとだけ考える童話集

ユウトくんはふたりに習って、ゆっくり眼を閉じ、精神を集中してみました。滝

どれくらいたったでしょうか。 川

ユウトくんのからだに奇妙なことが起こり始めました。

それは、頭だけ残して水につかっている


からだ全体が溶けていくような感じです。

手も足も水と一体化してすべてが消えていきました。あせ

重力からとき放たれて、とっても自由でとってもリラックスしていました。 にへ

またふしぎなことに、さっきまで断食でよろよろになっていたからだから


疲れが消え、 皮膚から水のエネルギーをどんどん吸収しているのです。

からだからはまったく力が抜け、

水の流れが皮膚を通り抜けていくのがよくわかりました。

「なんだろう?この感じは。ぼくのからだ消えちゃった。」 はてなマーク

朝焼けに山々が照らされるころ、森の澄んだ朝がやってきました。山

三人はそろって森の奥にある神聖な滝に向かって進んでいきました。

「さあ、着いた。身体を清めてから入るぞ。滝

ユウトは初めてだから無理をしないように。

山の水はけっこう冷たいからな。ブルブル

断食中だから、もし身体が冷えてきてつらくなったら

すぐに出て陽に当たるんだぞ、いいな。」おひさま

お父さんは気合をいれてからザブザブ滝つぼのなかへ入っていきました。おおーっ!!

お兄ちゃんは顔を両手でパシッとたたくと、お父さんに続きました。

ふたりは慣れたもので、胸の前で腕組みをして肩から滝に打たれました。

ユウトくんはふたりより背が低いので胸のあたりまで水につかりました。

お父さんが言ったとおり、山の水はほんとうに冷たくて、

身がひきしまる思いがしました。ちっ(怒った顔)
昼間はあいかわらず空腹で倒れそうになるのをがまんして、困った

座禅を組んでいました。

ときおりなめる氷砂糖が唯一の食べ物でした。

ところがふしぎなことにたった一粒の氷砂糖で、

意外と元気になるのがわかりました。131

「なんだろう、ふしぎだなぁ。」!?

ユウトくんは空腹に耐えられる自分が、なんか面白くなってきました。デヘ♪

その次の朝はおかゆがさらに半分になって、

夜にはとうとうおも湯だけになりました。

「明日は絶食だからな。それから滝行をするぞ」と、お父さんがいいました。

ユウトくんは見知らぬ世界に飛び込んでいくようで、胸がドキドキしました。ドキドキ