アルプスの少女ハイジ的思考回路 -5ページ目

アルプスの少女ハイジ的思考回路

人生の指標となる、ちょっとだけ考える童話集

「ユウトにはまだ言ってなかったが、今日から断食に入る。ダイエット

今日はおかゆが食べれるが、明日から少しずつ量が減っていくぞ。ダウン

「断食?」はてなマーク

ユウトくんはお兄ちゃんから精神修行のひとつだと聞いたことがありました。

「でもほんとに食べないだけで修行になるのかなぁ」・・・

「まあ、やってみればわかるさ。」

お兄ちゃんがニヤニヤしながら言いました。ニヤニヤ

次の朝はおかゆの量が半分になっていました。

「もう、おなかがへって死にそうだ。」えー

「何を言ってる、そんなことで死ぬか。」

お兄ちゃんが笑いとばしました。笑う

「だんだん量を減らしていくけど、

二、三日目がいちばんきついと思うよ。

そのあとは身体の方が慣れてくるから。」・・・

「そんなもんかなぁ」

ユウトくんは力なく返事をするとため息をつきました。はぁ・・・
夕方になって道場にもどってくると、おなかがぺこぺこでした。じゅる・・

「おかえり、おふろわいとるよ。」 温泉

熊の奥さんがねぎらうように声をかけてくれました。サザエさん

おふろからあがって大広間に行くと、

もうみんな集まっていて夕飯の準備をしていました。

「ユウト、今日はどうだった?自分の場所みつかったか。」 兄貴

お兄ちゃんが聞いてきました。

「うん、すっごく時間がかかったけど、やっとみつけたよ。」かお2

「そうか、よかったな。指でOK

だれにでも自然から力がもらえる、とっておきの場所があるからな。」兄貴

「さあ、食事にしよう。」熊さんがいいました。くま

おぜんをみてユウトくんはびっくりしました。

「えっ、これだけ?」え゛!

昨日までとはうってかわって、

おぜんにのっていたのは、お椀にもられたおかゆと、うめぼしだけでした。えー
「ぼくの場所ってどこかなぁ。はてなマーク

あっ、あの大きな木の下がいいかな。」 木陰

そう思って座ってみましたが、なんかしっくりきませんでした。バツ

ユウトくんはいろいろ探し回りましたが、

なかなか場所を決められずにいました。 えっ・・・

歩き続けているうちにのどがかわいて疲れてきました。

出るときにお父さんから渡された水筒の水をごくごくと飲み、水

袋に入った氷砂糖のかたまりを、一粒口にほうりこみました。

ユウトくんがもってきたものはこれだけです。

「ふぅ、ちょっと楽になった。また探すとするか。」冷や汗

どれぐらい歩いたでしょう。

くたくたになったユウトくんは、

川のせせらぎが聞こえるところで、川

倒れるようにへたりこんでしまいました。 バタ!

「はぁー」

大きく息を吐いてから深呼吸をすると、みょうに落ちつく感じがしました。

「決めた! ここがいいや。」決定

ユウトくんは目や頭だけで探すのではなく、

心と身体ぜんぶを使ってやっと自分の場所をみつけたのでした。合格