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Answer.19「破滅への音色」



「ねえ、あれはなにかしら…」
「城……?」

――――――、

《ご覧ください!ハートランドシティ上空より突如現れた謎の建造物!これは一体…!接近し…う、ぐっ!?うわあああ!》

《※ただいま放送をお届けすることができません※》


「なんだあれは…!」

「…ニヴルヘイム……始まったのか」

――――――、

「世界の終わりじゃ!!」

「あんなもの非科学的すぎる…!」


~~~


「…………」

哭け、人類よ。

ここより先は神の領域、誰一人として触れることは許されない。

「崇めろ、そして戦くがいい!!」


~~~


「プロム……プロム、どうしたんだよ…!お前がいないんじゃルクシアたちは…!」

「遊矢……プロムはヴェリタスにとっては反逆者、勝とうが負けようが…こうなることは…」

「っ…!なんでだよ…!」

なんで家族にそんなこと、できるんだよ…!コイツはヴェリタスもルクシアも思って戦ってたのに…!!

「…辛いだろうが、今はそれより…」

「分かってる。まだ終わっちゃいないんだ、だから…」

「…………」

「ヴェリタスを、止めるんだ」

ヴェリタスを止めて、また三人が暮らせるように、してみせる……!


《全世界の諸君!》

「!?」
「ヴェリタス!?」


~~~


《私こそがこの世界を分解し、新たな世界を創造する者。よく覚えておくがいい》

《そして、すぐに忘れてしまえ》

《この城は私の居城、ニヴルヘイム》

《すでに世界の崩壊は始まった》

《生き残りたいだろう?先の男のようになりたくはないだろう?》

《ならば殺し合え!己の醜さを曝け出し、生き残りたいと願うがいい!》

《生き残った人間は、私が新たな世界に連れていってやろう》


「ふざけるな!!」

「なんだあれは!あんな指示に従えるものか!!」

「今すぐ城に乗り込んでぶっ潰せー!!」


《?…?反逆の声を聴いたぞ?そうか、肉片になりたいというのならば》


「な、なんだこれ!!体、から、だ、が膨、ふ、くれ――――あ、ぎゃ!!」

「きゃああぁぁ!?」

「嘘だろ!?」


~~~


「アイツッ…!」
「狩也くん……」
「遊矢と合流しよう!」
「あぁ」

遊矢、無事なんだろうな…早まってくれるなよ…!!


~~~


《こうはなりたくあるまい。さぁ、殺せ、私はいつでも見ているぞ》


「………」

なん、だよ…。

「最終戦争の、始まり…なのか。これが…」
「ヒカル…」
「早く止めよう!!」
「待てって!なにも考えずに行ったら危ない!!」
「だとしても!急がないとこのままじゃ!」

ヒカル……そうだ、ヒカルは…。

「扉を開けてしまったのは俺なんだ!だから、一人でも奴を止めに行く!」
「ヒカル!!」

「……?…!ヒカル!前を見ろ!」

「なんだ…!!…!」

城から…!?まさかまた…!!

「危ない!!」

「うわっ!」
「どういう、ことだ…」
「えっ…!?」

「ぐっ、うぁっ!」
「遊矢!」

なんだ、あれ…!刺された…!?
血も出てないし、でもなにかが、ない…?

「遊矢…、その……」
「大丈夫大丈夫…それより、どっから…」

『確かに、フリューゲルアーツと…ホープ・オブ・ソードに関するカードはいただいたぞ。風雅遊矢』

「ヴェリタス…!」
「なんのことだ!あれは一体!」

『私の計画の一端、未完の聖杯の起動に必要なエネルギーはデュエルディスクを破壊した際に放出されるエネルギーを回収していた。だが、フリューゲルアーツの膨大なエネルギーはそれらを圧倒的に凌駕していた』

じゃあ俺たちのフリューゲルアーツを使って、未完の聖杯に必要な力を蓄えてたのか…!?

『あの娘にはしてやられたが、最終的には私の駒だった、ということだ。無論、君達二人のもすぐに回収しよう』

「なるほど、今すぐに倒されたいと」

『フッ…さて、どうだろうな。ニヴルヘイムはまもなく降下を開始する。城へ来るがいい、再び取引だ。待っているよ、救世の装甲』

「ッ!!」
「待て…!」
「遊矢!」

ちっくしょ…!デュエルで体力使ったからかな…。
頭、ぼーっとして、ダメだ…。

「遊矢!」

「…一度ここを離れるぞ、いいな」

「……わかった」


~~~


……さて、

「私は支度を始める。ここは任せたぞ、最後の使命を」

「任せてくださいよ、アンタの野望は、まだ終わらない」

「……あぁ、期待しているぞ。七紡鏡の、罪の化身よ」


~~~


「そう、か」
「遊矢…」

「すまん、俺のせいだ」
「お前が気にすることではないだろうが」
「でも!俺が扉を開けなかったらこんなことにはならなかった!」
「いずれ未完の聖杯の力でこじ開けられていたことに代わりはない。今は、これからを考えるべきだ」

…また全部俺のせいだ。

俺が扉を開けたから…フリューゲルアーツを使わせてしまったから…!

「ヒカルさん、どうするんですか」

「…行くしかないだろ……遊矢はこんな状態だからな…」

「一人で行くつもりッスか!?」

これは俺の問題だ。みんなを守るために、今度はあの城に自分から向かうと。

「…あれが落下すれば、ハートランドの壊滅はまず避けられんな」
「……あぁ」
「止めたいか?」
「当たり前だ」

止める以外には、なにもない。

「…分かった、行こう。あの城へ」
「托都…、お前…」
「宣戦布告を受けたのはお前だけではない。なに、守り守られ…頼りにはしてみろ。背中を預ける奴が一人くらいいたら寂しくはないからな」
「……お前の背中は任せておけよ」
「…期待はしておいてやる」

「遊矢は俺たちに任せてください!」

「あぁ、頼んだぞ!」

行こう、あの城へ、もう一度…!!

「……エース…」


~~~


「飛べ!」

…あの時と同じ、ニヴルヘイムは現れた。

……アミ…、ヒカル…、オレは……。


―――遊矢ぁぁあぁあ!!


―――ごめん、俺は、弱虫で泣き虫だから。みんなを守れなかったら。ごめん。


「ッ…!!」

ふざっけんな…!!
オレのせいだ、あの時守れなかったがために…!!
だからオレは…あの城に向かうんだ!!


~~~


「しかし…どうやって空の上の城に…」
「遊矢みたいに飛べるわけじゃないからな」

結構現実的な問題に直面してるんだな、俺たち。
遊矢がどれだけすごいか今なら身に染みるくらい分かる。

「このまま手を拱くわけにもいかないからな、なんとかするしかないだろ」
「まぁな…」

空を飛ばなくても……そうだ!!

「托都!いい手段!」
「…なんだ、その目は……」
「ハートランドに行くぞ!ヘリは扱えるよな?」
「……は?」


~~~


「遊矢!」
「む…なんだよ、アミ」
「またサボり?ダメよちゃんと授業受けなきゃ」
「うるせえなあ…」
「ほらこっち!」
「ちょっ、おい離せよ!バカ!」


――――――、


「……あれは……」

「じゃあ、明後日には提出で」
「はい!」
「今日は遅くまですまないね、」
「いえ、大丈夫です」

「おい」

「…あ、遊矢!」
「こんな時間までなにしてんの」
「先生の手伝いしてたんだ、一緒に帰るか?」
「ま、悪くねえお誘いだな。40点」
「また点数つけられたぁ…」
「泣くなよ…」


――――――、

――――――――、


「ここが、ニヴルヘイム城内、か」

城内に直接入ったのは始めてだけど、問題ねえ!とっととあの髭ジジイを見つけ出して蜂の巣にしてやる!!


「…迷路かよ、ホント」

この先が玉座っぽいな、ぶっ壊せば分かること!!

「出てこい髭ジジイ!!」

「…んあ?おかしいな、嬢ちゃんは呼んでねえはずだが」

「ニアミスか、髭ジジイはどこだ!」

「あーマスターならいねえよ、残念だったな」

いねえのかよ、また探すか…。

「まぁ待てよ嬢ちゃん、ここ任された以上嬢ちゃんは侵入者だ、つまり排除しなきゃならねえ」

「…じゃあオレとじゃれあいたいワケか?」

「……語弊が生じてねえなら、そういうこったな」

ちょうどいい、どうせ三人は遊矢たちにぶっ壊されてるはず。ここで奴をぶっ壊したら、髭ジジイも出てくるはず!!

「そうならおっ始めようぜ!」

「おう、久々に張り合えそうな奴だ!楽しませろよ!!」

「デュエルディスク、セット!!」

「「デュエル!!」」


~~~


「本当にやるつもりか?」
「これしか方法がない、頼む!」
「…近づけば即時爆破されるのを忘れてはいないな…?」
「忘れてはいないさ、ただ取れる方法がこれしかないからこれを選んだ」
「…そうか」

これがダメなら本格的に遊矢を叩き起こすしかない。できればそれは避けたいところだし、これは俺がケリをつけるべき問題だ。

「いいだろう。ただし、生きて帰ってくることが条件だ」
「カイト……」
「弟子が先に死ぬなど、認めるものか」
「…ありがとう!」

ヘリで近付けるなら極限まで近付いて後は飛び移ればいい。
ま、失敗した時はアイツがなんとかしてくれる、多分。

《ヒカルさん、本当にやるんですか…?》
「遊矢にばかり頼るわけにはいかない。それにこれは俺の戦いだから」
《………》
「…どうした?」
《絶対に、無事に帰ってきてください。ヒカルさんも托都さんもいなくなったら、遊矢は…》

今度こそ、折れてしまうかもしれない…か。

「――今更だ、大丈夫。死んでも生きて帰ってくる」
《…はい。それと、一つだけ……》
「…?」

………………。

「そうか、分かった。善処する」

待たせる奴も待たせてるし、行くっきゃないな。

「本当にさっきの手順で良いのか…」
「オートにしておけば向こうまで勝手に行ってくれる。後は俺たち次第」
「はぁ…こういうところだけは遊矢以上に無茶する奴だ」
「最高に褒め言葉だありがと」

さて、行くか…!
逃げるわけにはいかない、だからと言って未来を待っていられない。

前に進むなら、これを乗り越えるしかない。


…まぁ、とりあえずヘリは爆破するけど。


~~~


「オレの先攻!オレは《Bs-星槍のグングニル》を召喚!!グングニルの効果発動!手札のバーストソニッカー1体を墓地に送り、エクストラデッキから墓地に送ったモンスターのレベルと同じランクのモンスターエクシーズを特殊召喚する!」
《ATK:0/Level:1》

「なんつーインチキ!!」

「オレが墓地に送ったのはレベル4の爆風の銃士、よって召喚されるモンスターはランク4!来い!《Bs-蒼穹のバリスタ》!!」
《ATK:2100/Rank:4/ORU:0》

オーバーレイユニットがねえから効果は使えねえが、それでも十分!

「効果を発動したグングニルはバリスタに装備される!カードを2枚伏せ、ターンエンドだ!」
《Hand:1》

今更どんなのぶっ込まれても、バリスタでねじ伏せる…!
それは昔からなんにも変わっちゃいねえ…。


―――――、

―――――――、


「行けバリスタ!!ダイレクトアタック!」

「負けたぁ!」

「フンッ!アタシに喧嘩売ろうなんざ100年はえーんだよ!とっとと散りな!」

「「お、おぼえとけー!」」

ったく、なんなんだよ。毎日毎日追いかけ回してよ。

「もうとっちめたから、泣くなよ…」
「ごめん、先輩なのに…いつも」
「気にしてんじゃねえよ。だからいじめられたりすんだ、ほら帰るぞ」
「…そうだな」

イラつくならアイツらもアタシに喧嘩売りゃいいんだ、けちょんけちょんにしてやるっての。

「遊矢は強いな」
「アンタも大概だろ、天才デュエリスト」
「あはは…そんなことない。俺にデュエルを教えるシアラが強いんだ」
「そうやって自分を下で見るなよ、アンタの悪いクセだ」
「じゃあ善処する」

「遊矢~!」

「…アミ」
「ガールフレンド?」
「バカッ!ンなわけねえだろ!?」

なんでこういうことばっか気が行ってんだよこのバカは!

「一緒に帰ろー!」

「………」
「今日は3人で帰ろうか」
「…しゃーねえなぁ。わぁったよ、ヒカルセンパイ」
「……よし!100点!」


―――――、

―――――――、


あんなオレたちの日常を壊しやがったのは紛れもなくコイツらだ…!

平行世界かなんだかで記憶がねえたァ知らねえ話、コイツらを叩き潰すまでオレがアミのところに帰るわけにはいかねえんだ。

「俺のターン!!手札から魔法カード《テンペスト・ブレイク》発動!相手フィールドのモンスター1体を選択して破壊し、デッキから風属性モンスターを2体特殊召喚できる!」

「グングニルの更なる効果!装備モンスターが相手のカード効果の対象になった時、対象を自分フィールドの別のカードに変更する!」

「わざわざ伏せカードを…!だが、まだモンスターの召喚が残ってるぜ!来い!《ソウル・エアロ ラッシュブラスター》!!」
《ATK:2000/Level:6》

同じモンスター二体並べやがったか。さぁなにしてくる…?

「ラッシュブラスター2体をリリース!!突風から現れし毒蛇よ、遥かなる力で敵を討て!アドバンス召喚!《魂風蛇 ヨルムンガンド》!!」
《ATK:2600/Level:8》

「はっ…ただデカイだけのヤツを呼び出しただけなら猿でもできるぜ」

「デカイだけならっていうのは、決着が着いてから言うモンだぜ嬢ちゃん!ヨルムンガンドの効果!1ターンに1度、相手モンスター1体を選択し、その攻撃力をヨルムンガンドに加える!」
《ATK:4700》

それでも脳筋!!バリスタとグングニルの敵じゃねえ!

「ヨルムンガンドでバリスタに攻撃!この瞬間、ヨルムンガンドの効果が発動!」

「なっ!!グングニルが!」
《ATK:0》

「コイツがバトルする時、相手の手札、墓地、魔法・罠ゾーンに存在するモンスターカードを選択し特殊召喚。強制的にバトルさせる!!」

「なんだと!?」

人をインチキだのなんだのほざいといて大概なマネしやがってくれるじゃねえか!!

「さぁ食らいな!嬢ちゃん!」

「ッ!負けられっか!!罠発動《バースト・ベクトル》!バトルの対象を他のモンスターに変更し、破壊を無効にする!バリスタ!」

「だが2600!!高を括るには早すぎたな!」

「うぁぁぁっ!!」
《A Life:1400》

クッソ…思ってたよりもやってくれる…!!
確かに、センパイを倒しただけあるのか……センパイ……!

―――遊矢、生きて、必ず生き残るんだ

あぁ、生きてるよ。でも、アンタもアミもいない世界じゃ生きていけなかった。
だからオレはこの鉛玉で世界を取り戻す、アンタが朽祈ヒカルでいられた世界をもう一回やり直すんだ。

コイツらまとめてぶっ潰して、残酷な未来を変えるため。

アタシはここに立っているッ!!

「ん…?顔付きは死んじゃいねえな、嬢ちゃん」

「いい加減女々しい渾名で呼んでくれるなよ」

「そりゃ悪かったな、だが渾名と思想は全く異なってるぜ。良い女だよ、強い意志がある」

「…………」

「俺に勝てたならこっから左に進んで階段を下りな、そこにニヴルヘイムの管理システムがいる。まぁ、俺に勝てるなら、だけどな」

ニヴルヘイムの管理システム。
それがありゃコイツを止められる。そうすればあっちの世界のニヴルヘイムもなくなるはず、未来は変わるはず。

「小耳に入れたい良い情報ありがとよ。でもな、ほぞ噛んでも恨みっこなしだぜ!」

「恨むかよ!どうせ死ぬなら大爆発だ!死ぬわけがねえがな!!」

コイツを倒して管理システムを制御、破壊。
目的は見えた。本気で行く、アタシの世界のために!


~~~


「見えた!ニヴルヘイムの入り口!」
「先に行くか?」
「元よりそのつもりだ!」

ヘリがヴェリタスに気付かれたらその時点で俺たちの負け、急げ――!

「ヤバい…!」


―――――、


「あれは……」

「ヘリ?ヘリが向かっているぞ!!」

「見て!!」

―――ドォォン

「爆発!?」

「やっぱり、彼処は悪魔の住みかなんだ…!!」

「いや!死にたくない!」

「こわいよぉ!ママぁ!」


~~~


「あれって……」
「……ヒカルさん、まさか」

そんな、……嘘…!?










Next Answer→


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【あとがき】

今回の一言、「モブに厳しい」。
まさかの全世界同時生放送である。
モブに厳しいことに定評がある聖桜次元のオリキュア、そしてオリ遊。モブが雪崩のように死んでいく……ッ!!
これから更に死ぬんだぜ?信じられry

エースの過去が色々明らかに。ヒカルの性格が違いすぎてドン引きレベルですが、あっちの世界ではまこきょのそういういざこざは一切なかったのでヒカルは両親とシアラ健在でわりと普通の少年に育ってます。優しい世界。
そして完全にヤンキーなエース、昔の一人称がアタシだったのに…!!今はオレ……!!アタシの方が可愛い…!!ついでに言うと昔の方がヤンキーしててくっそきゃわ。
ナチュラルに遊矢が刺されてましたがヒカル狙いだった理由は極端にまだヴェリタスは諦めてないんだなこれ。だって一応計画遂行に必要なものだし。そして然り気無くスルーされてるカード強奪、手段はできるだけ奪うものッ!!
そして最終戦争「ラグナロク」の始まり。人の汚さ醜さが人を殺すというヴェリタスがルクシアを奪われて感じた全てを現してるわけだけど、こっから更に世界分解爆破して人減らして生き残った奴は全員救世神による洗脳教育である、恐ろしい子ッ!
次回でエースの世界にあったことが明かされます、最早かわいそうすぎて悲しい。
そして城へ向かう中爆発したヘリは……。


【予告】
Answer.20「残酷な未来の先へ」


~~~


ヘリ爆破ァ!?しかも体が爆発とかホント錬金術ってやつぁ常識通用しねえな!?

つか、なんのラ○ュタだよこいつぁ!!

ツッコミの手が足りなすぎて手に負えそうにねえよ!!

それでは皆さんご一緒に!!

キャンディーみたくあまったるー…くねえよッ!!


~~~

【エースのとある日常…その1】


「………」
「おい遊矢、なにしてるんだ?」
「………」
「…遊矢?」
「………」
「おーいー遊矢ー?」
「うるせえな!アタシは購買待ちだ!アンタは弁当持ってんだろ!散れ!」
「いや、そういうわけにも…」
「弁当忘れて気が立ってんだ!!早くどっか行け!そしてアタシのことは忘れろ!」
「だから……」
「あと5分…?!長すぎだろ!!」
「遊矢!!」
「だぁから散れって言って―――!!」
「先輩命令だ!これ食え!!じゃあな!」
「………弁当?」

~~~

「遊矢…怒らせたかなぁ……」
「センパイ、」
「…遊矢」
「その…悪かったな、よけりゃ、飯、一緒に…食うか?」
「……うん!場所、どこにしようか!
「いつもの屋上…」
「じゃあそうしよう!」
「……調子いいヤツ」


END