好きな本の紹介1 | コジコジハルのクロノスゲーム

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主に自作の逃走中を載せています。



タイトル
「彼女が死んだ夜」西澤保彦著





著者の人気シリーズである匠千暁シリーズの記念すべき長編第1弾(正確には2作目だが時系列的には最初の作品)。匠千暁シリーズは四国の安槻市に住む大学生の匠千暁たちの周りに起こる事件を酒の席で会話形式で推理していく青春ミステリー作品。



大まかなあらすじ

大学生浜口美緒(通称ハコちゃん)は夜中に自宅に帰ると見知らぬ女が頭から血を流して倒れていた。ある事情で警察を呼ぶわけにはいかない中ある方法で女を外に出す方法を思いつく。





感想(ネタバレなし)

一言で言うとなるとこの作品が現代の話なら成立しない話。
物語は1990年ごろの設定ということでその頃は今当たり前にあるものが無かったりした時代だったので成立していた部分があったのでこれが今の話なら途中で絶対気づかれる部分もあるだろうなという印象。
事件に関しては序盤で何もかも真相を見抜くのは不可能だが序盤で重要なシーンがかなりあるので後半まで覚えていられるかが鍵だと思ってます。
あと犯人に関してはなんとなく予想できたのだが死んだ女が誰だか分かった時が1番驚いた記憶。
改めて見ると途中でそうである可能性が示唆されているものの先入観が働いてそんな馬鹿なと思ってました。





登場人物紹介1


匠千暁
主人公で安槻大学の大学生であだ名はタック 。
他の作品で他者からすぐに忘れそうになるくらい印象に残らない顔と呼ばれるくらい地味な男。
その一方で酒を飲まない日がないくらいの酒好きでアルバイト代のほとんどを酒に費やすほど。
推理の際は突拍子もない想像を働かせ皆から驚かれたり呆れられたりする。
だがその過去は衝撃的なものだったりする。



高瀬千穂
タックと同期に当たる大学生であだ名はタカチ。高身長で周りが思わず見惚れてしまうほどの美貌の持ち主。だがその一方で他者との関わりを自ら閉ざせてしまってる部分がありタックをはじめとする一部の学生以外と話をする人物が少ない。
レズ疑惑があり本人も否定はしていない。実際に高校時代に同姓の恋人がいた模様。
元々東京出身だが高校時代に起きた事件と様々な確執から物語の舞台となる安槻大学に通うことになる。






残りの登場人物紹介はまた次の機会に。