勤務先企業の新商品宣伝用短編ホラー映画製作のお話、続報です。
私が発案したホラー系新商品を劇中で使用し、宣伝する、という企画です。
撮影直前、凶器を紛失。前日手作りするハメになったお話。
昔の作品「RIPPER」より。
この写真の剃刀を今回の凶器に使い回す予定、だったのですが・・・
先週、平日の昼休み、
ロケ予定地の区立公園へロケハンに行って来ました。
とても良いロケーションでした。
雑草が生い茂り、木々に囲まれた、鬱蒼とした空間。
少々狭いものの、程良く不気味で、人の姿も無く、
ホラー映画撮影にはうってつけ。
当初、別の都立公園で予定していた、
広大な土地で青空の下のびのびと殺し合い!
というイメージではなくなりますが、
「13金」シリーズのような作品ならハマりそうな良い場所です。
私はハンディカムを回しながら、
頭の中にある各シーン、各カットのイメージを、
この不気味な空間に当てはめて再構築しました。
撮影予定日は週明け月曜日です。
その週末は諸事情あって土日ともに仕事でした。
出来れば撮影の準備に当てたかったのですが、やむを得ません。
映画の内容は殺人鬼もの。
アルジェント監督の「シャドー」に出て来た、業務用の剃刀が凶器。
・・・凶器の予定でしたが、
金曜の晩、自宅を捜したところ、全く見つからない!
昔、切り裂き魔の映画で使用した剃刀、確かに持っていた筈なんです。
でもいくら捜しても見つかりません。
実家に置いたままだったかな?
土曜の仕事帰り、実家に寄って、あちこち捜しましたが、やはりどこにも無い!
やはり自宅か・・・
そう言えば、なんか以前、ズバッ!とかシャキーン!とかやって遊んでた記憶が・・・
で、自宅に戻り、深夜まで家探ししました。
・・・が、結局見つからず!
翌日曜日、撮影前日ですが、凶器の件で不安を抱えたまま、1日お仕事。
日曜の仕事帰り、代用の凶器の材料を探し、遅くまであちこち店を廻り歩きました。
帰宅後、凶器のダミーを作成。
手作りな上、時間も無く、複雑な構造の剃刀は無理なので、不本意ながらナイフに変更。
今回、絵コンテは描かず、シナリオ上でカット割りをして、
即興で演出するつもりでした。
でも自分が出演するなら、他の人に撮って貰う都合上、コンテ、やはり無いとマズいか?
と思い立ち、深夜から描き始めました。
衣裳やら小道具やら、一通り取り揃え、翌日の準備を整えた後、
2時間ほどかけて描き上げました。
絵コンテ全129カット!
129カット・・・
129カットを1日で撮ろうとしてるのか・・・
コンテを描き終えて時計を見れば深夜3時半。
翌朝は準備等で早めに出社したいので5時半起き。
早く寝なきゃ!
専任のカメラマンもいないのに自分で出演もしながら、
本当にこんなに沢山撮れるのか?
と、不安を抱えたまま就寝。
長くなりましたので、
撮影当日の波乱万丈、抱腹絶倒な大混乱の様子はまた次回に。