人喰地獄ゾンビ復活 | 地獄のゾンビ劇場 ~ZOMBIE THEATER~

地獄のゾンビ劇場 ~ZOMBIE THEATER~

「地獄の血みどろマッスルビルダー」監督・深沢真一によるホラー映画雑学&雑談ブログ!

「人喰地獄ゾンビ復活」

(AFTER DEATH)

 別題「ゾンビ4」(DVD )

(1989年 イタリア 93分)


人喰地獄ゾンビ復活(半分)

無人島を訪れた数名のグループがゾンビの群れに襲われます。

「サンゲリア」路線を狙ったものの、ちょっと失敗気味。

 

昔々、お医者さんのグループが南の島に研究施設を作り、

原住民を使ってガンの特効薬を開発しておりました。

ところがヴゥードゥー教司祭の娘にそのお薬が効かず、

ついに死んじゃったもんだから大変。

やけっぱちの司祭は呪術で地獄の扉を開けてしまい、

島民は全滅、みんなゾンビになります。

 

冒頭、この基本設定を、

全てナレーションとセリフで説明。

 

医者達は全員ゾンビのえじき。

お守りを持っていた少女だけが助かり島を脱出。

 

時は流れ、成長した少女は仲間数人と島を訪れます。

と、いきなりゾンビ1匹が襲い掛かり、1人負傷。

一向は廃墟となった病院へ逃げ込みます。

 

同じ頃、島の洞窟を、学者3人が調査してました。

内1人は全く学者に見えないマッチョ青年。

意味無くシャツの前をはだけ大胸筋をチラつかせます。

 

洞窟の中でお馴染み「死者の書」を発見した3人は、

ゾンビ復活の呪文を唱えます。

すると当然のごとくゾンビが大量発生。

2人は喰い散らされ、

マッチョだけが大胸筋をチラつかせながら応戦し、

大胸筋をチラつかせながら脱出。

 

病院の周りにもゾンビの群れは迫り、

ヒロインと仲間達は

たまたま病院にあったマシンガンで必死に応戦。

そこへマッチョ学者が大胸筋をチラつかせながら走って来て、

「頭を狙うんだ!」と撃退方法を指南。

(マッチョが何故そんな事知ってるのかは不明)

 

ゾンビとの攻防は一晩中続きます。

 

その間、仲間は次々にやられてゾンビ化。

やっかいなのはゾンビ化後も少し知性が残ること。

マシンガンを使って攻撃してきたり、

「ひと噛みさせてくれれば君も僕らの仲間入り!」

とか言って友達を誘惑したりします。

 

翌朝、生きて病院を脱出出来たのは、

お守りを持ってるヒロインと、

大胸筋が自慢のマッチョ学者だけ。

 

2人は洞窟へ向かい「死者の書」の記述を調べ、

地獄の扉を閉じようと試みますが・・・・・


 

冒頭医者達を皆殺しにするゾンビは、

鋭く長い牙と爪を持つ「デモンズ」タイプ。

その他大勢のゾンビは、

ボロをまとい皮膚の爛れた「サンゲリア」タイプ。

 

普通に全力疾走してたかと思えば、

ノロノロゾンビ歩きで迫ったり、

突然ピョーンッ!とジャンプしたり、

しまいには喋ったり銃を乱射したり、

どうもゾンビのキャラが固まりきってないようですよ。

 

攻撃も烈しく襲って来たかと思えば、

突然引いたりするので、イマイチ緊迫感が持続しません。

 

南海の孤島。

土中から甦る腐乱ゾンビ。

オンボロ診療所への立て篭もり。

人喰い。

頭部破裂。

「サンゲリア」要素は満載なんですが、

何か決め手に欠ける、散漫な印象の作品。

 

あと、ラストの意味がイマイチ判りません。

ただ、とっても嫌な気分!

 

最後に粗捜しを一つ。

学者が「死者の書」の呪文でゾンビを呼び出すのはよいのですが、

その時点で既に1人ゾンビに襲われちゃってます。

これだと呪文のくだりの意味がありません。

 

 

 


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