大晦日の清々しい朝のひととき、いかがお過ごしでしょうか?
テレビ番組も、すっかり年末仕様。
そして、お正月特番の番宣の嵐。
CMは、自動車メーカーの宣伝が目白押し
そんな中ではありますが、いよいよ第3日目は、ミュージカル部門。
今年観たミュージカルは、1月3日の劇団四季「エルコスの祈り」から、
12月24日の「RENT」まで全39公演でした。
それでは、早速第3位の発表!
ブロードウェイ・ミュージカル「スウィーニートッド」 東京芸術劇場プレイハウス(4月20日)
https://www.geigeki.jp/performance/theater112/
ティム・バートン監督、ジョニー・デップ主演で2007年に映画化された作品の基となった
ミュージカル作品。今回は、宮本亜門演出版のステージ。
市村正親(主役トッド)と大竹しのぶ(ミセス・ラベット)コンビによる”最後の公演”と
謳われた公演でした。
何年か前に観ていますが、ティム・バートンの世界観と、おどろおどろしさは健在!
主役二人の演技もさることながら、脇を固める田代万里生、武田真治などの若手、
安崎求、斉藤暁などのベテランまで、とても完成度の高い、素晴らしいステージでした。
続きまして、第2位!
ブロードウェイ・ミュージカル「キンキーブーツ」 新国立劇場中劇場(8月4日)
こちらは、2006年に映画化された作品を基にしたミュージカル作品。
経営不振に陥った老舗の靴工場の跡取り息子チャーリー(小池徹平)が、
ドラァグクイーンのローラ(三浦春馬)に出会い、差別や偏見を捨て、
ドラァグクイーン専門のブーツ工場として再生する過程を描いた本作品は、
小池徹平と三浦春馬の共演のみならず、三浦春馬が”ドアァグクイーン”として
歌い踊ることでも注目された作品でした。
靴を運ぶベルトコンベア数台を使ったダンスの演出は、かなり斬新なものでしたし、
シンディ・ローパーが音楽・作詞を担当、パワフルな音楽が作品をさらに魅力的な
ものにしていました。
日本版ののちに、来日版も上演されましたが、私は日本版を2回鑑賞、
とても、最高にハッピーな体験ができました
そして、いよいよ第1位の発表です!
ドゥロドゥロドゥロ(ドラムロールのつもり)~
「ラディアント・ベイビー~キース・ヘリングの生涯~」 シアタークリエ(6月7日他)
http://enterstage.jp/db-drama/2015/003442.html
今年の粂的1位は、この作品以外にはありません
3部門を通じても””第1位””といっても良いでしょう。
今なお世界中で愛され続ける伝説的アーティスト、キース・へリングの生涯を心揺さぶる
ロック&ポップミュージックで描いた、本作品、タイトルロールの柿澤勇人を始め、
出演者全てが生き生きと描かれ、その息遣いまでが手に取るように感じられるものでした。
柿澤勇人さんは、キースには似ても似つかないのですが、正にそこにはキースが生きて
立ち現れているに感じさせるほどの熱演。鬼気迫るに近いのかも。
ちなみに、演出は岸谷五朗さん。
俳優としても有名な彼ですが、実は地球ゴージャスを始め、多くの作品で演出家としての
活動をされています。
今回、6月7日に初回鑑賞後、はまってしまい9日、21日と計3回の鑑賞になりましたが、
奇しくも3回目は、マチネーで柿澤さんがアキレス腱を断裂してしまったそうで、痛み止めを
服用し、演出の一部も変更されての公演となりました。
柿澤さんは、脚を引き摺りながらも、最後まで演じ切りました。
正に役者魂を見せられた一夜でした
さて、番外編でそのほかのステージも。
〇DNA-SHARAKU(1月12日)
https://www.nhk-ep.co.jp/topics/release-dna-sharaku-150925/
ナオト・インティライミ、小関裕太がW主演したミュージカル。
今話題の人工知能に支配された世界を舞台にしていました。
〇GOKU(2月28日)
ゴールデンボンバーの喜屋武豊主演のミュージカル。
手塚治虫の「ぼくの孫悟空」原作の痛快なステージでした。
〇TARO URASHIMA(8月15日)
http://www.meijiza.co.jp/pastinfo/2016_08_urashima/
世界一運の悪い浦島太郎と愛と海と冒険のミュージカル。
昔話の定番「浦島太郎」も、池田鉄洋が描けば、こんなことに…
〇ブロードウェイ・ミュージカル「RENT(レント)」20周年記念ツアー来日公演(12月24日)
プッチーニのオペラ「ラ・ボエーム」の舞台を、ニューヨーク・イーストヴィレッジに置き換えて
描かれた本作品は、現代都市社会のさまざまな若者の生き方を基調としています。
エスニック マイノリティ(少数民族)、セクシャル マイノリティー(性的少数者)、麻薬中毒や
HIV/AIDSなどといった題材を幅広く取り上げている作品です。
この日は、第1幕冒頭の歌い出し「December 24th, 9 p.m. Eastern Standard Time...」に
合わせて、12月24日夜9時開演のスペシャル公演でした。
この他にも、劇団四季「エルコスの祈り」「キャッツ」「ウエストサイド物語」「美女と野獣」
「オペラ座の怪人」「李香蘭」「マンマミーア」、帝劇「バスティーユの恋人たち」「エリザベート」
「王家の紋章」など、今年も素晴らしい作品たちに出会うことが出来ました。
まあ、中には???という作品も無いわけではないですが…(題名は書きませんが
終わりに。
3日間に渡り、お付き合いいただきましてありがとうございました
自分で企画を思いつきながら、正直順位付けはなかなか難しいなあ、と実感した
ところです。
来年のエンターテインメント初めは、1月5日の劇団四季「ノートルダムの鐘」から。
すでに、いくつかの鑑賞予定が入っていますが、今年以上に良い作品との出会いと
なることを確信してワクワクしています
今年も残すところあとわずか。
皆様、良いお年をお迎えくださいますよう祈念しております。
新年明けましたら、お勧めのステージ紹介でもしましょうかね…