以下、故ロビン・ウィリアムズ氏への想いをつらつらと語っていきます。
少々真面目で暗いのでご興味の無い方はお読みになりませんよう。
とワンクッション置いておきます。
私が彼の映画と出逢ったのは中学生になりたての頃でした。
映画館で初めて観た洋画が「ミセス・ダウト」。
当時にしてみれば男性が女性に変わるという技術だけでも本当に凄かった。
彼の素晴らしい演技力がプラスされる事によって更に引き立つものがありました。
ただのコメディじゃない何か、それがあの作品にはあったと思います。
それから洋画の面白さを知るようになりました。
度々父がレンタルしてくる洋画を一緒に観たり、映画館へ観にいったり。
先日、映画を観た際には必ず手元に残しておく映画チケットを見ていたら、
気付けば彼の映画は大抵映画館で観ていました。
当時はそんなに気にせず観ていたけれど、やはり彼の演技は自分にとって惹き付けてやまない魅力に溢れていたんだと思います。
とても面白いのにどこか影のある人。
彼の何がそうさせているかは分かりませんでしたが、劇中の演技一つ一つにも表と裏が交互に見え隠れする。
色々なメディアが彼の死について報じている中、私の計り知れない様々な情報が飛び込んできます。
今思うと彼の奥底にあるその深い心の闇があの雰囲気を醸し出していたのかなとも思えてきます。
そして8/11。あのニュースが世界に流れました。
幼い頃から大好きな俳優さんなだけに、驚きと悲しみを隠せませんでした。
暫くどのメディアのどの情報を見ても、信じられずにただただ見つけては泣き、見ては泣き、を繰り返していました。
そして改めて彼の作品を全部観ようと思い、片っ端からレンタルしていきました。
観た作品も観ていない作品も全て。
昨日は「ミセス・ダウト」
今日は「ジャック」。
今日観た「ジャック」の中で、彼の演じる主人公ジャックは通常の人に比べ4倍の早さで年をとってしまうという非常に演じるには難しい役どころでした。
10歳になった時、外見は40歳のオジサン。
心は子供のままなのに見た目は40歳。
けれど映像に映る彼の瞳は他の誰よりも純粋で、澄んでいました。
大人の酸いも甘いも経験しているはずにも関わらず、まるで本当に何もかも初めて見るような眼差しでその世界を見続けるジャックは10歳の男の子として存在していました。
彼はジャックを演じるにあたってどのくらい悩んだのでしょう。
もしかしたらそこまで悩まなかったのかもしれませんが、あそこまで繊細な演技が自然に生み出せるなら、本当に天才です。
以下「ジャック」ネタバレです。
17歳になったジャックが卒業生を代表して行ったスピーチで、彼はこんな言葉を残しました。
人生の節目を迎えると
悪いことは忘れて良い事ばかりを思い出そうとする
そして将来を考える
「何になろうか」
そう考えて不安になる
「10年後の自分はどうか?」
でも僕は君らにいいたい
僕を見ろ
だから悩むのはやめろ
どうせ人の命には限りがあるのだから
人生は儚い
もし悩んだら
夏の空を見上げて欲しい
星の瞬く夜空を
もし星が流れて
夜が昼のように明るくなったら
願い事をして
僕を思い出せ
君の人生を
輝かせてくれ
涙ながらにそう言ったジャックは自分を犠牲にする事で卒業生に人生の儚さを教えてくれました。
生きたいけれど生きる事が叶わないジャック。
生きる事を止めてしまったロビン・ウィリアムズ。
私個人のこじつけではありますが、この言葉は両方の視点から受け取る事が出来てしまいます。
演技とは思えないあのリアリティさを見ていると、残された人に対して彼が送った「卒業」の言葉にも思えてしまうのです。
彼の死は世界中ににとって暗く悲しいショックな出来事だったけれど、
今はただ、彼が穏やかに眠れるのなら私はもうそれだけで良いと、そう思います。