母親は昭和一桁。

子は昭和の中頃の一人子。

父はいない。


子が介護を受ける身になった。

一時は、寝たきりかと思われたが、奇跡的に回復してほぼ普通に歩けるまでになる。

リハビリを続ければ、障害もカバーできるようになるかもと関係者は期待した。


ある日、突然、リハビリをやめると母親が言い出して中止となる。

母親曰く「息子が嫌がっている」から。

息子は他人の目を異常に気にする。

関係者はあの手この手で説得したが、最後は本人、家族の意向なのでリハビリは中止となる。


数ヶ月たち、母親から

「最近、息子がの片側が動かななくなっている」

と言われる。

リハビリを止めてしまった時からわかっていた結果である。

たぶん、リハビリを再開しても中止した時までは戻れない。


あの時の「親心」は、良かったのか。。。。