赤星憲広選手が引退を表明しました。
想像していなかったことではないし、覚悟もしていたつもりやけども、あまりにも突然のことで、驚き、動揺してしまった。2日たって少し落ち着いたので、気持ちをまとめてみる。
まずは9年間どうもありがとう。本当にお疲れ様でした。
赤星が来たころのタイガースは、暗かった時代から抜け出そうともがいていた時期。ファンとしては新しいタイガースに期待はするものの、新庄が抜けなんか楽しみが少なかった時。
そんな中、入団会見の「新庄さんの穴は僕が埋めます」から始まり、早々にレギュラーの座を掴み、盗塁王、新人王、ゴールデングラブを掻っ攫っていった赤星。新庄の穴を埋めておつりがくる大活躍。赤星がいればタイガースは強くなる。そんな希望をファンに与えてくれたんちゃうかな。
2003年、まさかの優勝。
塁上にはいつも赤星がおった。不動の四番がいないチームで得点が重ねられたのは、常に相手バッテリーにプレッシャーをかけ続けた、赤星の存在があればこそやと思う。チームにとっても、ファンにとっても「代わりのいない」おっきな存在になってきた。
「赤星が塁にでてクリーンナップがホームに還す。」何度も、何度も見てきたこの光景。今ではなんか当たり前のことのようになってしまってたけど、もう見られへんのやね。
優勝を決めたあの日、サヨナラヒットを放った赤星の頭を抱え込み、ぐしゃぐしゃに撫でた星野監督。あの光景は脳裏に焼きついて離れへん。
とはいえ、実はそんなに楽観もしてへんかった。プロとしては恵まれない小さな体。年齢とともに衰えやすい「足」が売りの選手。「赤星も30歳になったらきついかなー」そんな勝手なことを思っとった。
でも、赤星は僕のそんなしょうもない予想を簡単に越えていってくれた。33歳の今年も31盗塁。日々の努力の積み重ねで越えられないことはないと、僕に教えてくれた。
9年間。赤星の思い出やったら、なんぼでもでてくる。盗塁を決めたとき、ホームに帰ってきたとき、ホームランを打ったとき、サヨナラヒットを放ったとき、ファンのヤジにキレて言い返したとき、大事な試合で落球してしまったとき、必死でボールに向かってダイビングをしたとき。色んな場面が思い浮かぶけど、どれをとっても感情むき出しで「熱い男やなー」と、つくづく思う。この全力プレーに魅せられてきたんやと。
そんな男が感情を抑えて淡々と会見で語った「100%のプレーができないと考えた時点でプロとして身を引くべきだと考えた。」という言葉は、重く尊い。どれだけの悩み、苦しみ、その決断にいたったかは、想像すらできへんけど、ホンマに重い。赤星がグラウンドで暴れまわる姿が見られへんようになるのは寂しくて仕方がないけど、正しい判断やったと思うで。これからは体を大切にしてやってな。
赤星がグラウンドを去っても、赤星がタイガースや球界に残したものはこれからも生き続けていく。また、これからも赤星なら球界に色んな功績を残していってくれるはず。期待してるで。
9年間ホンマにお疲れ様でした。最後にもう一度、心から感謝の気持ちを込めて、ありがとうございました。