【タイガース本紹介】赤星憲広-逆風を切って走れ- | どらぶろぐ -アメブロ支部-

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先日、引退を表明した、赤星憲広選手の著書、「逆風を切って走れ-小さな僕にできること-」を紹介します。
逆風を切って走れ―小さな僕にできること逆風を切って走れ―小さな僕にできること

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惜しまれつつも引退をしてしまった赤星選手。プロ野球選手としては体格に恵まれなかったにもかかわらず、球界を代表するリードオフマンとして大活躍することができたのは、野球に対する真摯な姿勢、熱い思いがあったればこそ。本書では、赤星選手がどんな思いで野球に取り組んできたか、また次の世代にそれをどう伝えていきたいかが綴られています。赤星選手のファンだけやなくて、リーダーとしていかに組織を引っ張っていくか考えている人にもお勧めしたい本です。

目次
■まえがき
■第1章 強い気持ちで走る
■第2章 考えて走る
■第3章 仲間と走る
■第4章 120%の努力で走る
■第5章 感謝の気持ちで走る
■第6章 夢の向こうまで走る続ける
■レッドスターベースボールクラブのみんなへ-あとがきにかえて-


さすがに赤星選手の著書だけあって走りっぱなしの目次(笑)ですが、熱い思いはものすごく伝わってきます。
その思いがよくわかるエピソードをご紹介。

第3章 仲間と走る-尊敬する先輩に思わず怒った-

その「事件」が起こったのは、2007年10月1日、シーズンも佳境に入った横浜スタジアムでした。クライマックスシリーズ出場をめざす阪神は、もう1試合も負けられない状況の中での、横浜ベイスターズとの23回戦です。
試合は先発の下さん(下柳剛)が踏ん張って相手の攻撃を無失点におさえ、一方阪神は5回表の攻撃で2点を追加し、5点リードでその裏の横浜の攻撃を迎えました。
今から考えると、最初のバッターをフォアボールで出したところから流れがおかしくなっていたのかもしれません。次のバッターは討ち取ったものの、その次のバッターのセカンドゴロの際に走者を2類でさせなくて、1アウト1,2類となりました。そして、次のバッターの打球をショートがエラー。
ここで下さんはたまらず感情を爆発させました。マウンド上にしゃがみこんで背中からひっくり返り、さらに左手でグラブを地面に叩きつけたのです。
”事件”はまだ続きます。
1アウト満塁となって抑えた次のバッターの打球は、またしてもショートに飛びましたが。が、このゴロを併殺にできず1点を許すと、再び下さんはグラブを地面に投げつけました。



↓これね(笑)4年ぶりスタメンの秀太の表情が・・・(笑)↓


それを見て、熱い男赤星は黙っていませんでした。

その日僕はケガをしていた時期で、ベンチからこの一部始終を見ていたんですが、すぐに”これはアカン”と思いました。
下さんのような、年齢的にも人間的にもリーダー役としてチームを引っ張っている人があんなことをしちゃいけない。むしろ、「おっ、気にすんな。俺がなんとかしたるわ」というぐらいでなければ、と僕は思ったんです。
僕は、首脳陣がどういう行動をとるのか見ていました。するとピッチングコーチが、ベンチに帰ってきた下さんを、なんだかなだめているような感じでした。
それを見た瞬間、僕は急に腹が立って、言わずにはいられませんでした。
「下さん、今のダメっすよ」
僕は、下さんに向かって言いました。
「下さんがやったらアカンすわ、今の」
でも、下さんは、もちろんそんなことはよくわかっていました。
「ほんとアカンかったわ。俺がしたらアカンな」


先輩やからとか、選手会長としてとか、立場的なものやなくて、「これはアカン!」ってとっさに動ける。常にゲームに入り込んで熱い思いをもっている表れとちゃうかな。それがあるから、下さんも素直に非を認めることができたんやと思う。強いリーダーシップでチームを引っ張っていける赤星という人物像がようわかるわ。


体が小さいことに対しては、ハンデとは思わず、それをバネにして野球に向き合っとった。

第4章 120%の努力で走る-「小さいから無理」という観念をひっくり返したい-

体の大きい人たちに対抗して勝とうと思えば、彼らが100%の力でやっているときに、僕らは120%出さなかったら勝てません。しかも、その120%の状態をずっと続けなければいけないわけですから、相当に厳しい条件であることは間違いないでしょう。普通に考えれば、”体が小さいと無理”だと考えるのも当然だと思います。

中略

それだけに、僕は体が小さくて悔しい思いをしている選手たちの代表として、体が小さくてもやれる人間はいるんだということをみんなにしらせたいと思ったんです。それに、僕は絶対やれると思っていました。問題はいれてもらえないから勝負できないということだったわけで、入ってしまえばこっちのものと思っていました。


ものすごい勇気がもらえる言葉。素質・才能の差なんか、本気でやればなんだって越えていける。そう思わせてくれるメッセージやね。

赤星選手には、ホンマにたくさんのええ思いをさせてもらったけど、この本を読んだら、まだまだええ思いをさせてくれそうな気がする。できることなら、タイガースに戻ってきてもらって、縦じまのユニフォームをもう一度見せてもらいたいな。すぐには無理かもしれんけど、今後はその熱い思いを次の世代のタイガースに伝えていって欲しい。