#4757『マジすか学園4』 | 第7シーズン

第7シーズン

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新説『マジすか学園4』


#4757『これが天然アイドルの生きる道117 宴の終わり』



混乱状態の群衆が一斉に逃げ出したのは、方舟のようなオブジェが空中を浮遊して落下しそうだからだと菅原は分かった。それを現実にしたのは、桜花のミラクルトリップだろうと見当をつけた。



<すちーず>
🐸萌 夏(矢作萌夏)
🍌ユ ナ(小畑優奈)
🌸桜 花(末永桜花)
🐿亜柚香(上村亜柚香)
🫧愛 理(水野愛理)
🐝初 夏(歌田初夏)
🍀音 葉(町 音葉)


📹️かおたん(松村香織)

🏀はるたむ(二村春香)

⚓️由美子(瀧野由美子)

🦥菅 原(菅原茉椰)



幽霊やゾンビを出現させるのではなく、「光の広場」のシンボルになっているあのオブジェを台から引き離し、群衆の中に落下させるという恐ろしいが効果抜群のミラクルトリップを、桜花が敢行したらしい。

菅原が確かめると、かおたん、はるたむ、由美子も理解したようでさっきよりも少しは落ち着いたような表情を浮かべている。そこであることに気付いた。本物のオブジェはどうなっているのかと視線を向けると、驚いたことにあの台から消えている。こんなこともミラクルトリップでできてしまうのかと、その効力を今さらながらに思い知らされる。それもミラクルトリップの影響力は、この辺りを中心にした数10mに及んでいると分かった。もっと離れた場所から見れば何も起こっていないので、ニュースになって騒がれることがないのは好都合だ。

そんな中、「光の広場」に集まっていた群衆が分散した隙に、すちーずの7人は急いで街路樹が繁るエリアに駆け込んだようで、姿が見えなくなった。その頃にはミラクルトリップが終わりを迎え、残されていた人たちはさっさと「光の広場」から立ち去る者と、その場でキョトンとして辺りを見回している者が半々くらいだ。

これですちーずの初めてのイベントが終わりを迎えた。最後にとんでもない事態を招いたが、そこまでは大成功だなと菅原が思うと同時に、こんな屋外でライブをやれることがとても羨ましくなった。もっと大勢の観衆の前でプロレスのリングに立ってはいるものの、ライブをやりたくてたまらなくなってきた。するとそこで大事なことを思い出した。キャリーバッグを引いてここに来ているのだから、早くユナに声を掛けなくてはいけない。シャチホコハウスには戻らず、名古屋駅に直行することを知らせないと。ユナとすれ違いになってはいけないので、それをかおたんに伝える。
『かおたん。菅原はここで別れて、ユナのところへ行くから』

愛用のビデオカメラをカメラバッグにしまい終えたかおたんが、こちらを向く。
『そうかてー。じゃあ早く行ったりゃあ。お疲れさんだったね』
菅原が最後に聞く。
『来週の放送は何をやるの?』
『まだ考えとらんて』
『来週も菅原はユナと一緒に来るから。それで因縁相撲をやってみたらどう?面白いし盛り上がると思うけど』
『因縁相撲?それってこの前、よその番組でやっとったがね』
『別に被ってもいいじゃない。前にも被ったことはいくらでもあるんだから』
『そりゃあそうだけど、因縁相撲は表現しにくいんだわ』
『表現しにくいって、どういうこと?』
『まぁ、ともかく考えとくわ。早くユナのところに行かんと見失っちゃうがね』
『じゃあ、行くー』
『来週も待っとるでね』
『それじゃあ、また🤚』

菅原はかおたんたちと別れ、ユナたちすちーずの方へ向かった。街路樹の向こうに消えてしまったが、7人だからすぐに見つかるだろうし、もし見つからなければユナのスマホに電話すればいい。


◇続く