新説『マジすか学園4』
#4636 『翼の折れた天然アイドル236 これからのこと』
「SF翼のない白雪姫(43/47話)」
カチドキ(堀 未央奈)
菜々香(長沢菜々香)
梨 加(渡辺梨加)
<都会の人気アイドル>
ゆうゆ(大谷悠妃)
自分たちの周りから大勢の人たちが消えた真相を探ろうと、「はた屋」にやって来たリョウ、カチドキ、よこにゃん、ちかこの4人だったが、店内ではマイカとセナにゆうゆがテーブルを囲み、厨房からはたごんと優莉奈が顔を出した。
「死者の谷」の真相をセナに聞かされたリョウは、これが事実なのだろうと思うしかない。
すると横からカチドキが聞く。
『それは大体分かってたけど、うちらの仲間や都会から来た救助隊や、テレビ局の人たちはどうなったの?』
セナが教えてくれる。
『大勢でいろいろ邪魔だから、一旦消えてもらっただけ。死んじゃったんじゃないから安心して。もうしばらくしたら現れる。この街で暮している人たちも。いろいろ騒がれるのが嫌だから、こうさせてもらったの。これで気が済んだ?そろそろうどんを食べるからね』
それだけ言うとセナがうどんを食べ始めた。その代わり今度はマイカが箸を置いてから話す。
『もう1つ、いいことを教えてあげる。私たち、都会で人気アイドルのゆうゆと知り合ったでしょ。谷から上がってきて地上に立っても、こうして普通に生きていられるってことが分かったから、ゆうゆと一緒に都会へ行って、テレビというものに出演することにしたの。テレビデビューって言うらしいね。100年前に崖崩れで死んでしまったのに、あの時の姿で今もこうして生きているってことで今回の騒ぎを特集して、ゆうゆと一緒に出演したら間違いなく凄い人気になるんだって。その打ち合わせをうどんを食べ終わったらするんだから、あまり邪魔しないでくれる。話を聞きたかったら聞いててもいいけど、隣の席で大人しくしててよ。そうだ!何ならあなたたちも目撃者として出てもらってもいいわ。あはっ♪』
マイカの衝撃的な発言に驚くリョウだが、これもさーなんやユキとモエが身近にいるので有り得ない話ではない。それならもう放っておけばいいと思うが、カチドキが釣られてしまう。
『あたしも一緒に都会のテレビに出してもらえるの?』
マイカがカチドキを見る。
『そういうのもありってことよ。私たちだけじゃなくて、あなたみたいに対抗する立場の人に出てもらった方が盛り上がるじゃない』
『うん。確かにそう思う!』
カチドキの豹変ぶりに、リョウがイラッとする。
『何が、″確かにそう思う″だ!昨日の夜、この2人がうちらに何をしたか忘れてないよな?それなのに言い寄ってどういうつもりだ🗯️』
カチドキがこちらを向く。
『どういうつもりだって、あの時はああいう展開だったから仕方ないじゃない。重要なのはこれからのことなの!昨日までの生活はもう終わって、これから元の生活に戻らなくちゃいけないし、路上ライブを再開させるためには、みんなに戻ってもらわないと困るじゃない!よこにゃんとちかこだってそうでしょ?』
カチドキに振られたよこにゃんとちかこだが、普段から慕っているリョウの反対側に立てずオロオロしているのを見て、ここまで側で話を聞いていたはたごんと優莉奈から失笑が漏れてしまうので、店内は良くない空気になる。
◇続く